コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集開始】 ( No.12 )
- 日時: 2013/05/20 23:02
- 名前: 莉遠 (ID: THBfOZma)
NO.4『どーでもいいッスけどねぇ』
桐谷涼太・・・彼は天邪鬼であり、それを一方では楽しみ、一方では迷惑がっている普通の人とは一風違った青年。
だが、彼を知らない学校のみんなはどう思っているのだろうか?
テストは常に学年トップ10に入り、体育でも運動部顔負けの運動神経を備え付け、なぜ帰宅部なのか不思議がられている(涼子の時間の確保のため)
そして彼を一躍有名にしているのは彼の容姿。スラッとした長身に顔立ちもよく、町でモデルにスカウトされたこともしばしば(これも涼子の時間の確保のため断っている)。
女の子:桐谷先輩のこと、ずっと好きだったんです!付き合ってください!
涼太:い、いや・・・、俺は君のこと知らないし・・・。ごめんなさい。
と、今日も女の子をフッていた。いや、毎日告白されているわけではないのだが、彼はモテるので今日「も」と言っておいた。
そして、彼に一目惚れしてしまった人物がもう一人。
2年C組沢田華、THE 普通の女の子。テストは毎回平均点ジャスト、身長・体重も高校2年生の平均並み、体力測定も平均並み。もちろん容姿も普通という(学校では)輝いている青年桐谷涼太とある意味で真逆な存在だ。
もう少し彼女のことを説明しておくと、沢田華はある日、廊下ですれ違った彼に一目惚れをして、さっきの女の子とは違い、告白する勇気は全く持ち合わせていない少女なのである。
とまあ前ふりはこの辺にしといて、本編に入ろう。
慎二:お前、今日も一人女の子フッたんだろ!
涼太:情報早いねぇ、どこで知ったの?
慎二:そんなもん、俺の情報網の力に決まってんだろ。いわゆる、友達100人できるかなだよ。
涼太:どーでもいいッスけどねぇ。
涼太は実は自分自身にAKB48並の恋愛禁止令を出している。理由はもちろん、彼が天邪鬼であるから。
自分自身でも、実際付き合ってしまって、結婚までしてしまったらどうなるのだろうか?その子にとても失礼だし、何より涼子の人権が奪われてならない。つまり、涼太は恋愛をしないと心に誓っている。
ということはもちろんこの学校では誰も知らない。
——2年B組
B組女の子:ねぇ聞いた?華、桐谷くんまた女の子フッたんだって。しかもその子、結構可愛い子だったらしいよ。
華:へ、へぇ・・・そうなんだ。
モジモジしながら、聞きたくないと思いつつとても聞きたい。普通なる女の子の普通なる恋愛である。
B組女の子と書くのも面倒なので、この少女のことを少女Bと適当なネーミングで呼ぶこととする。
少女B:桐谷くんって、誰かと付き合ってるとかそういう噂全くないのよね。一体誰ならいいんだろうね?
華:そうだよね、だから私なんて可愛くもない子に桐谷くんが振り向いてもくれないよね
少女B:いやいやいや、意外と普通な子が好みって可能性もゼロじゃないのよ。何とかアピールしなきゃ。せめて沢田華って女の子が存在してるってことを伝えなきゃ!
華:無理よ無理。私なんて薄いじゃん。どうせクラスみんなにもよく名前澤田花って書かれるし。
とまあ卑屈な女の子である。そんな悩みとはよそに涼太はと言いますと・・・
涼子:でもさー、涼太にだって恋愛する権利はあると思うけどー?確かに結婚とかは難しいけど、人を好きにならなきゃ成長しないんじゃない?
涼太:わかってるけどさ、それってその子に失礼だし、そもそもお前だって好きな人とかできないのか?
涼子:私、私のアイドルはいつだって「嵐」に決まってるじゃない。恋まではいかなくてもさ、アイドルとか女優とか好きにならないの?
なったことはない。なんせ双子同然の存在である涼子が美人だから、比較すると外見では誰も惹かれることがないのである。もちろん言っておくが、涼子が好きなわけではない。
つまり、そんな彼が惹かれる可能性があること、それは・・・
内面なのである
続く
思った以上に卑屈なキャラになってしまった沢田華ちゃん、けど応援したくなりますね〜