コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集中】 ( No.144 )
日時: 2013/06/19 13:07
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: Qwn5KFYZ)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

NO.25『そんな期待するなっての』


涼太:次、障害物競走か〜。4つブロックあんだろ?俺何担当?

慎二:そんなもん決まってんだろ?お前は身体能力もすごいけど一番はその身長の高さだろ?身長180後半なんてそうそういない。じゃ、決まってんだろ?

と指を振って自慢げに言った。


慎二:飴食い(小麦粉の中に埋もれてる飴を顔を突っ込んで探す)に決まってんだろ!お前の顔面真っ白なかっこ悪いトコ女子に見せつけるいいチャン・・・

男子生徒:アホッ!背が高いからパン食い競争に決まってんだろ!それやるのはお前だろ古畑。

慎二:うっそ〜!マジかよ、ま、やってやるぜ!なんせクラスの人気者だからな!俺は!

涼太:クラスのアホだよ。



現在体育祭中。今、次の種目が障害物競走なので、涼太たちは入場口の前で待機している。


そして今、グラウンドでは女子100m走をやっており、次は涼太のクラス、2−Aが出る番のようだ。アンカーのポジションで美砂がピョンピョンはねている。


そしてトップバッターで2−Cの2番手に華も待機している。いつもなら緊張するだろうがなんかとてもリラックスしている。


涼太:(そういえば沢田さんって涼子の奴に特訓してもらってたんだっけ?確か好きな相手に見てもらいたくて。ま、頑張れ。


内心エールを送っているのだが一つ言っておく。その華の愛しの相手はお前だバカヤロー。



そしてその結果は・・・・



美砂:よっしゃーー!1番!当たり前での!ウチが駆けっとるんじゃもん!ヒャッホーーー!


2−Aが1位を取った。まあ美砂の運動神経はとてもいいため納得はいける。

美砂はスーパースポーツ馬鹿なのである。部活はハンドボール部であるため、毎日ランニングしているし、体力測定でも相当いい成績を収めている。

だがスーパースポーツ馬鹿と言うからにはなのだが、頭は悪い。慎二と同じくらいと考えてもらっていい。もし美砂の恋が成就したら、違う意味でのバカップル誕生となるのである。


華のクラスは3位と微妙だったが、華は運動部の女子相手になかなかくらいついていた。よって自分の席に戻るときに・・・


Cクラス女子:すごいじゃん沢田ちゃん!この土日ですっごく速くなったね。何か特訓したの?

華:う、うん・・・知り合い・・・じゃなくて、友達にすっごく足が速い子がいてレクチャーしてもらったの。


友達・・・そう、涼子ちゃんはもう友達なのである。



慎二:やったぜ流石瀧原!1位じゃん!俺たち結構いいペースできてて、まだお前が出る種目2つ残ってるから優勝狙えるぜ!

涼太:オイオイ、俺にそんな期待するなっての。



と言ったが、彼は体育祭で素晴らしい成績を収めることとなる。もう、ただ素晴らしいだけなので細かいことはいい。ダイジェストである。


障害物競走。皆パンに食らいつこうとしてるなかで、彼はあっさりパンを食らいつき・・・いや、食らいついているというのはよくない。実に鮮やかだったため、パンを取ったと言っておこう。まあそんな感じでパンを綺麗に取り、次のランナーにバトンを手渡した。あまりにも鮮やかだったため、全校女子は釘づけなのであった。

ちなみに慎二は顔面真っ白になってクラスに帰っていったが、皆涼太の功績だけ褒め、何も触れてくれなかった。


慎二:触れてくれ!


そしてスウェーデンリレー。涼太はアンカーで200m走ることになっていたのだが、バトンをもらったとき、3位であったが、あっという間に2人抜いて1位となり、気が付いたら2位と大差をつけて鮮やかにゴールテープを切った。ここでも全校女子は釘付けであった。



まあ簡単に言うと、ぶっちゃけ物語的にはどーでもいいのだが、涼太のワンマンショー的な感じであったのだ。


涼太:どうでもいいって言うな。



見事クラスは優勝し、体育委員である美砂は賞状をもらい、超テンションが上がっていた。



涼太:あー、疲れた。

慎二:おい、なんでお前はただ走ったりパンとったりしただけなのに目立つの?こんな真っ白な、樽美酒みたいな感じになってんのに!

涼太:知るか。あれじゃね?ほら、俺1位でゴールテープ切ったから・・・

慎二:俺も顔真っ白になりながら1位でゴールテープ切ったわコノヤロー!皆イケメンイケメンって!イケメンのバカヤロー!


なんだかよくわからんがアイツは俺を羨ましがってるようだ。俺は白い顔がよく似合う(のか?)お前のが羨ましいんだが・・・


と教室に戻ろうとしたとき、廊下で涼太は華と出会った。


涼太:あ、沢田さん・・・

華:え?あ?桐谷くん!(まさか声かけられるなんて・・・


不意打ちで思わず下を向いてしまった華。心臓が破裂しそうだった。


涼太:見てたよ、リレーに出てたよね。結果俺たちのクラスが1位だったんだけど、沢田さんもすごく頑張ってた。お疲れ様。


と華の肩をポンって叩いてそのまま教室に向かった。華は立ちくらみをした。ぶっちゃけ、失神しそうになった。


ちゃんと見てくれたんだ・・・・・







だからお前はモテるんだよ、と涼子が心の中で呟いていた








続く