コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集中】 ( No.151 )
- 日時: 2013/07/25 17:46
- 名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
NO.26『相変わらずだな』
北川先生:では期末テストの結果を返すぞ。テメェら平均点低いんだよ!こんくらいなら60点くらい取れよ。
慎二:いや、無理だ!俺なんて赤点取ってる自身しかねぇんだよ!
北川先生:平均点は43.7点。私のクラスは平均点の6割未満の奴は赤点だ。平均点の6割は26.22点、つまり26点以下の奴は赤点だ。じゃあ五十音順にとりに来い。秋山・・・
と、テストを返されていって・・・
北川先生:じゃあ次、桐谷。ま、お前は相変わらずだな。
涼太:はぁ・・・
・・・・・・放課後
慎二:あっぶね〜〜!俺29点だった。いや〜、お前の指導のたまものだぜ。サンキュー桐谷!
涼太:あ?全然よくねぇじゃねぇかその点数。せめて平均点は取ろうぜ。
慎二:俺も言ったんだし、お前の点数見せろよ。ほら、そのテストを見せろ!
涼太:あ、ちょ・・・
プリントをパッて取られた。そのテストは98点と書いてあった。
慎二:は?98?何これ、逆にどこ間違えたの。
涼太:ん?いや、この問題が説明不足で2点減点されたんだよ。あ〜、バカヤロー。なんであそこをああ書かなかったんだろ・・・
慎二:29点の俺の前で言うセリフじゃねぇだろ?ふざけんな!玲子ちゃんのテストでそんないい点数どうして取れるんだよ・・・
涼太:そりゃ〜、いつも勉強してるから・・・
慎二:そんな勉強熱心のようなタイプには思えないんだけどな〜。
そう、そんな勉強熱心ではない・・・彼は授業中、先生の話をきちんと聞いて、きちんとノートをとって、きちんと問題演習をしているにすぎない。家で猛勉強しているわけでもない。
ここで一つ、天邪鬼の性質その4を紹介しておこうか。
天邪鬼の性質その4・特殊スキル
天邪鬼にはその天邪鬼特有の異常なるスキルを持ち合わせる。ただでさえ身体能力が人間離れしているが、それ以外で化け物じみたスキルを持っているのである。
ここでは涼太の特殊スキルを紹介しよう。
桐谷涼太の特殊スキル・異常なる吸収力
——簡単に言うと飲み込みが非常にはやい。
例えば、黒板に書かれた文字をノートに書くと、即頭脳にインプットされ、一瞬で覚える。そしてそれを基礎問題だろうが発展問題だろうが100%アウトプットすることができる。
もちろんこれは勉強に限ったことではない。
例えば自転車。彼は一度目で綺麗に乗ることができた。理由は外で普通に乗っている大人を見ていたからだ。
他にはスポーツ。運動神経だけで決まらない繊細な技術など、先生がちょっとやっていたのを見ただけで、それを先生以上のクオリティで再現した。
またコンピュータ。父が家に仕事を持ち帰ったときにやっていたのを見ただけでブラインドタッチ、しかも父より速く打つことができるようになった。
まあ上げていけばキリがないが、涼太は見たり聞いたり読んだりしたものを一瞬で自分のものにするという特殊スキルを持っているのである。
彼をこんな完璧人間にしているのは、顔以外はそのスキルが大きいのである。だから皆は涼太は「なんでそんなにできるのだろうか」と思うが、涼太からしてみれば「なんでできないのだろうか」と思っているのである。
敦の特殊スキルはまたこれとは違うのだが、それはまた今度話すとする。
そして放課後・・・
慎二:お前、ほんと何なの?数学だけじゃなくてほとんど9割っていうか満点とってる教科もあるし!
涼太:ああ、結構今回は調子いいかもな。ってアレ?
涼太は携帯をいじってたらある人からLINEが来てた。それも結構珍しい人物みたいであるのだが・・・
涼太:てか・・・アイツと一回もLINEなんてやったことないんだけどな。
慎二:誰から誰から?もしかして涼子ちゃん?涼子ちゃんがいい!あ、なっちゃんでもいい!
涼太:女たらし、お前涼子が好きなの?なっちゃんが好きなの?
慎二:そりゃ〜、恋の相手は涼子ちゃんだよ。
そこは譲らないらしい。面倒くさい。
慎二:で?で?誰から誰から?
涼太:いや、俺の同じ中学の子だよ。見たところ・・・ああ、この間言ってた同窓会の連絡してくれたみてぇだな。
慎二:ああ、言ってたな。俺も行きてぇな、お前のダチとダチになりてぇ。
涼太:残念ながら却下だ。また今度紹介するよ。
慎二:ちぇ〜、なんで〜
まあ自分と涼子のためにセッティングされたものなので慎二が来たら意味がないのである。
慎二:ま、いいや。で、そいつ名前はなんていうの?
涼太:ああ、『カミリン』だよ。
慎二:??なんだそれ?
勿論それはニックネーム。LINEにはこう書いてあった
『岸谷さんの代わりに連絡します。同窓会の日程は夏休み入った次の日からランド、シーの順で行きます。ランドでは桐谷くんが来てください。朝の8時に舞浜駅前に集合ということになりました。また何かあったら私か岸谷さんから連絡します。また、支障があるなら私に連絡をよろしくお願いします。』
と、とても丁寧な文であった。そして名前のところには『神木』と書いてあった。
そう、カミリンの正体とは神木さんのことである。
続く