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Re: 彼は天邪鬼 【更新再開&同窓会篇スタート!】 ( No.236 )
日時: 2013/08/02 12:05
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: gYu/uyWc)

NO.34『やりゃいいんでしょ』


少し暗い話にもなったが女子たちは楽しくディズニーシーを終えて、無事同窓会は終わり・・・になるはずだった。

前の話でも述べた通り、赤西正義&正菜は家出して家に帰っていない。東京でホテルを取り、大阪に帰る気は全くないのである。ま、そのホテル代も自分で稼いだ金なので文句はないのだが・・・


そう、これからが同窓会篇の本題なのである



涼子:ハァ?東京スカイツリーに行きたい?

正菜:そうだ、折角家出して東京に居座るんだ。東京スカイツリーやらお台場合衆国やら、東京観光に行きたい。明日、案内してくれないか?

涼子:別に・・・私は構わないけど・・・他の人を誘わなくていいの?



現在、ディズニーシーへ行った翌日。正菜が涼子に電話してきたのだ。




正菜:夏休みとは言えど課題などがあるからね。君なら頭いいから多少は遊びを誘っても大丈夫かなと思っただけだ。

涼子:確かに涼太は夏休み前に課題をほとんど終わらせたからね・・・


超真面目だ。まあ私もそういうタイプだったな・・・


正菜:そういうことだ。明日、涼太でも涼子でも構わないから私に付き合ってもらおう。




そして涼子はその電話のあと、鏡の前に立った。当然涼太が映っているのである。




涼子:と、言うことで明日、涼太頼むね。

涼太:バカ野郎、お前が約束取り付けたんだろ?お前行けよ。観光とかだったら俺よりお前の方が色々わかるだろ?俺はファストパスもスターツアーズもわかんねぇ奴だよ?お前行けや。

涼子:アンタ行きなさいよ。

涼太:いや、お前が行けよ。



赤西のことは慕ってはいる。嫌いではない。だが、一人で彼、または彼女につくのは相当の体力がいるのである。まあ正菜が来てくれるならまだいい。正義が来たら最悪だ。


涼太:・・・・よし、ここはじゃんけんで決めよう。じゃんけんで負けた方が明日行こう。

涼子:・・・わかったよ。やりゃいいんでしょ。じゃあ行くわよ





じゃーんけーん







そして翌日





正義:おお、涼太か。今日は無理を言ってすまなかったな。

涼太:べ、別にいいけどよ・・・



こういう時運持っていないのが涼太なのである。何でも軽くこなせるが運ばかりは仕方があるまい。

じゃんけんに負けた&来たのが正義。相当運悪い。



そして厄介な同窓会第2弾が始まってしまった。そう、始まってしまったのである。





正義:ふむ、これが噂の東京スカイツリーだな。では、早速・・・

涼太:オイ赤西コラ。

正義:どうした?いつものお前と違って口調が・・・まるで裕輝みたいだぞ。

涼太:ハァ、悪かったよ。家出の理由は正菜姐さんから聞いたけど、いつまでここにいるんだよ。夏休み終わったらどうせ学校あるから戻るんだろ?

正義:大阪で他にホテルを取る。

涼太:お前、ほんと頭いいのにバカだよな。



バカ・・・と言うか少し、いや、相当頑固なだけなのである。それをいつもブレーキしていたのがもう一つの人格である正菜なのであるが、彼女は今回家出に賛同したのだ。これが原因なのであろう。



涼太:まあいいや。行くならちゃちゃっと行こうぜ。

正義:ああ、そうだな。



そして2人は東京スカイツリーに入ろうとしたのだが、入り口にはマスコミの人がわんさかいた。なんだろうか?




涼太:あの、何があったんですか?

マスコミの人:いや、君今日ニュース見てないの?今凶悪犯が東京スカイツリーの展望デッキをジャックしてるんだよ。大勢の人が人質に取られてて・・・





やはり涼太は運が悪いのである。





正義:ふむ、そんなジャックして何の利益があるのだろうかね。

涼太:えらく冷静だな。これじゃあ中には入れないな。とりあえずソラマチにでも行こうか。

正義:なぜ?今日僕は『東京スカイツリー』に来たんだよ。手を抜く必要がどこにあるのかな。



と笑って手をボキボキ鳴らしている。ヤバい、これはドSモードだ。止めなければ・・・



涼太:落ち着けよ。この事件終わったらそのうちまた来れるって。な、ここは落ち着いて・・・

正義:すみません、中の凶悪犯ぶっ殺すんで、そこどいてくれませんか?

涼太:だから落ち着けェ!

正義:落ち着くのは涼太だ。大丈夫、僕がしくじるわけないだろう?心配なんかいらないぞ。

涼太:お前の心配なんかしてないわ。お前の後始末すんの俺。つまり俺は俺の心配してんだよ!

正義:後始末してくれるんだろ?じゃあ行こうか?





と言って正義は警備のスタッフが止めるも無理矢理中に入って行った。






涼太:あ〜あ、ど〜なっても知らないぞ、俺は。







そしてこの物語始まって一番の最悪な事件が起きるのである





続く