コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集開始】 ( No.24 )
- 日時: 2013/05/24 09:31
- 名前: 莉遠 (ID: 9NSOECiE)
NO.7『私の時間だもん』
涼子:う〜ん、今日もあっくんいないかな〜。
先週のごとく、家で涼子と入れ替わり、涼子は辻屋に行った。だがやはりもう長蛇の列ができている。
そこで毎週来ているような発言をしていた身長195cmで目立つ村上敦を探そうと考えた。
だが、それらしき人物は見当たらなかった。だいたい、ずば抜けて身長が高い男性が見当たらなかった。でも涼子はそこに彼がいると考えた。
————ポリ、ポリ、ポリ
ポテチか何かを食べている音が聞こえている。これからシュークリームを食べようというのに今、ポテチを食べる者はよほどの食いしん坊、つまり村上敦に違いないのである。
その音を辿っていくと一人の少女がポテチを食べていた。味はコンソメであるがそれはどうでもいい。問題はこの少女、背は高くないが、横顔が村上敦にそっくりなのである。
初登場回(>>5)で彼には秘密があると書いたため、一部読者はもう勘付いているかもしれない。
そう・・・・
涼子:あっちゃん!久しぶりだね〜!
あっちゃん(?):モグモグモグ。ん〜?アレ?りょーちゃんだ〜。
天邪鬼なのである。
彼女の名前は村上敦子。性格は敦とほぼ一緒であり、天邪鬼1のリンクっぷりを見せつけてくれるらしい。そう、天邪鬼1・・・天邪鬼は桐谷涼太&涼子、村上敦&敦子以外にもいるが、それもまた別の話。
あくまで今回は・・・瀧原美砂の回なのである。
先週のごとく普通に横入りをして敦子とともに並ぶ涼子。そしてそこに瀧原美砂が現れた。
美砂:ふ〜、なにこれ。すごい並んどるんじゃが、どうしようかのぉ。
涼子:!?
いち早く美砂のことを発見した涼子は思わずその場にしゃがみ込んでしまった。
敦子:りょーちゃん、どしたの?
涼子:あ、あの子・・・涼太と同じクラスなんだ。バレたらまずい・・・てかなんで今日はあっくんじゃないの!
敦子:?だって今は私の時間だもん。
涼子:そうじゃなくて・・・あ〜!あっくんだったら体大きいから裏に隠れることできたのに!
お構いなしに敦子はポテチを食べようとする・・・がもう袋に一枚も入っていなかった。そうしたら今度はポケットから板チョコを出して食べ始めた・・・ってどんだけ食べるんだ!
こっち来るな・・・、来ても変なことに気付くな・・・
ここで普通にスルーしたらこんな話を書かないのである。だいたい、涼子も美人であるため、普通の女性よりは目に入りやすいのである。
美砂の視界に涼子が入った。見た瞬間、あの話を思い出した・・・・・
“名も知らぬ彼女に恋をして、彼女はお前に似てたんだよ。”
慎二が涼太に放った言葉、美砂はちゃんと聞いていたのである。美人で桐谷涼太によく似た女性が目の前にいる。
美砂:ちょっとアンタ!
涼子:え、え〜っと、何かな?
やばい、美砂が私に話しかけてきた!バレてる?バレてる?まさかバレてるの?と内心すごいビビっている涼子をよそに、隣では敦子が板チョコをバリバリ食べている。
お店の人:特性シュークリーム、販売開始します!順番に整理券を配りますんで、押さずに来てください!
敦子:シュークリーム・・・!りょーちゃん行くよ!
美砂:あ、ちょっと待って・・・
涼子:ちょっと!な、なんでついてくるんですか!?
美砂:あんたに聞きたいことがえっとあるん!逃げんで!
敦子:シュークリーム!シュークリーム!
色々なことが入り混じっているが、今回は要するに
—村上敦が天邪鬼であり、敦子が他人格にいる
—美砂が涼子のことを慎二が一目惚れをした相手(実際当たっている)と思っている
ことがわかった回である。
続く