コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集開始】 ( No.28 )
- 日時: 2013/05/25 10:24
- 名前: 莉遠 (ID: 9NSOECiE)
NO.8『まあ、いいか』
涼子:・・・・・・・え〜っと、何これ?どういう状況?
シュークリーム獲得を成功させた涼子と敦子。そしてなぜかついてきた美砂も何気にシュークリームをゲットした。後ろで並んでいる人は怒っていることであろう。そりゃそうだ、横入りだから。
そして4人がけのテーブルに3人は座っている。涼子と美砂はまだシュークリームを食べていないが敦子はむっちゃ食べている。そして沈黙が続いている。
敦子:ねぇ、一つ聞いていい?
と一番この一連に関係ない敦子が話を切り出した。
敦子:あなた誰?
・・・・・・そうだった。この一連に敦子は関係ない。完全に美砂は涼子にケンカを売っているだけで敦子は眼中にない。だがこの険悪ムードの中でさらっと話を切り出す敦子に2人は若干呆然としている。
敦子:ねぇ、あなた誰?
美砂:ウチは瀧原美砂。古畑慎二のクラスメイトだ!
涼子:だ、誰よ古畑さんって・・・
とりあえず変なこと言わなければバレはしない。ということで、下手なことを言わないように、涼太に関することは何も知らないと言い張ることにした。
敦子:私は村上敦子。あっちゃんって呼んでね。
美砂:いや、ようこの状況で自分の自己紹介をできるよの。
涼子:場の空気を一切気にしないあっちゃんにはある意味尊敬する。
敦子:私はりょーちゃんと友達。りょーちゃんの友達のあなたとも友達。
涼子:いやいやいや、この状況でよく私とこの瀧原さんが友達って言えるよねあっちゃん。まあそういうユルユルなトコがあっちゃんのいいとこだけどさ。
きょとんとするあっちゃん。このあっちゃんのユルさで場の空気の険悪感が一瞬で吹き飛んだ。確かにある意味すごい人だわ。
美砂:・・・で、アンタ誰?
涼子:え、え〜っと・・・涼子だけど?
美砂:涼子?桐谷と名前も似てるんじゃのぉ。
敦子:じゃのぉ?美砂はおじいちゃんなの?
美砂:こりゃぁ方言で!広島弁!ウチはピッチピチの高校生で!てかもう名前を呼び捨てで呼ぶんか!
いかんいかん!話がズレてきた!と首を振った美砂は改めて涼子をにらんだ。
涼子:あ、あの・・・私ってなんであなたににらまれてるの?何かあなたにしたっけ?
敦子:りょーちゃん?何か恨まれるようなことしたの?
涼子:してないって!今日初めて会ったし、そのあとずっとあっちゃん一緒にいたでしょ?なんかしてた?
敦子:いや、私の知らない間に何かしたのかと思ったけど。ていうか、シュークリーム全部食べちゃった。
涼子&美砂:・・・あ
険悪ムードのなかでモサモサ食べていた敦子は全部食べた。
敦子:私ショートケーキ買ってくる。
涼子:いやいや、あっちゃんどんだけ食うの!?そんだけ食べておいて一向に太らないあっちゃんはすごいわ。
敦子:二人も早く食べたら?それより、そんな険しい顔してたら、折角の特性シュークリームもおいしくなくなるよ。
と言ってレジの方へ行った。その言葉を聞いて二人はクスッと笑った。
涼子:どういうつもりかわからないけど、なんかどうでもよくなってきた。シュークリーム食べよ?
美砂:そうじゃのぉ。
美砂も確かにどうでもよくなってきた。でも自分はなぜ涼子にあんなケンカを売ったんだろうか。確かに慎二の好きである人物であるかもしれないが、それは憶測であるし、そもそもそんな理由で赤の他人にケンカふっかけるのは普通はおかしい。
笑っている涼子を見たら何かわかってきた。
涼子が美人だからだ。顔は小さかったし可愛い・・・ていうか綺麗系。しかも高身長で足はすごく長くて細い。慎二の恋の相手であること以前に、モデル並みの美人の涼子に嫉妬してしまっていたのだろう。
だけどなんかそんな気も失せた。今は純粋にこの子のことをもうちょっと知りたいと思った。
美砂:ねぇ涼子?
涼子:何・・・てかあなたも会ってすぐに名前を呼び捨てにするんだね。
美砂:ウチと友達になってくれん?
涼子:・・・・いいよ。
実は涼子としても結構嬉しかったのである。天邪鬼がゆえに、学友とかを持っていなかったため。涼太の友達と友達になるのは危険だが・・・
まあ、いいか
続く