コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+同窓会篇完】 ( No.292 )
- 日時: 2013/09/11 18:06
- 名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: 5K27D2Vq)
NO.43『スリルがなければ楽しくないからな』
美砂:来たぜ!夏ゆぅたらここじゃろ!海!
現実世界はおいておき、こちらの世界ではまだ夏である今、美砂は海にいるのである。そしてその後ろには・・・
涼子:元気だね、美砂。ま、海ってことで私も結構テンションあがってるけど!やっぱり夏と言ったら海よね!あっちゃん!
敦子:違う・・・
このテンションの高い2人の後ろにいるのは・・・
敦子:夏と言えばこれ!かき氷でしょ!
美砂:何で海入る前からもうかき氷食べょぉるんじゃ!早すぎで!
かき氷を食べている敦子。今回はこの3人で海に来ているのだ。忘れかけているので説明しておくがこの3人はNO.8(>>28)で仲良くなった辻屋トリオである。
そして海と言うことでこの3人は皆水着姿である。と言うことで・・・
チャラ男:ねぇ、君可愛いね。一緒に遊ばない?
涼子:何度も言わせないでよ・・・断るっての!
という感じで水着姿の涼子にイチコロされた男子どもにナンパをたくさんされています。まあ、流石です。
美砂:えっとナンパされるのぉ。さすがは別嬪さんじゃの。
涼子:こうなったら声かけてきたチャラ男を財布の中が空になるまでおごらせて・・・
敦子:りょーちゃん腹黒い。ってん?アレ?
少し離れたトコで男子どもが何か集まっている。何であろうか?疑問に思って近づいたら一人の女性が寝転がっていて、その周りで男子どもが団扇で扇いでいる。その女性というのが見覚えのある方でありまして・・・
涼子:え?ちょ、正菜姐さん?何やってんの?
正菜:おお、涼子ではないか。何やっているんだ?
涼子:何やってるってこっちが聞いてんだよ!何してんの?大阪帰ったんじゃないの?
正菜:誰もすぐに帰るとは言ってない。まだあの親父の顔を見たくない。吐き気がするわ。
美砂:知り合いなん?てか、どっかで見たことがあるんじゃが・・・
正菜:おお、この間祭で会ったが自己紹介はしていなかったな。
と言って正菜は立ち上がって美砂の方を向いた。高身長でスタイルもなかなか良く、持ち前のドS+カリスマ性で周りの男子を餌付けしたのであろう。流石です、姐さん。
正菜:私の名前は赤西正菜。涼太とは同じ中学のよしみ、涼子とは昔家が近所だった馴染みなのだ。よろしく。
美砂:よろしゅう。な、なんかオーラあるの。
敦子:てか正菜姐さん、一人で来たの?
正菜:いや、一人ではない。ほら、あそこの日陰に・・・
海の家でちょうど陰になっているとこにうっすらと見えるが女の子がいる。どこかで見たことのある女の子だ・・・
涼子:あれって・・・さとみん?てか・・・何してんのあの子?ずっとこっち見てるけど・・・
正菜:この間久しぶりに会ったときあまりにも白かったからな、不安になって海に連れてきたぞ。そうしたら・・・すっごい小声で「焼ける・・・日光が痛い」って言ってあそこから出なくなった。
美砂:あの子、生きてるよな?幽霊じゃないよな?あまりに肌白いから雪女とかにしか見えんのんじゃが・・・海にいるが。
敦子:う〜ん、ちょっと呼んでくる
さとみんとは神木智美ちゃんのことでございます。敦子は智美の元へ行って何か色々話しているようだ。
正菜:さて・・・人数も揃ったしやるか。あ、お前ら、もう引いていいぞ。
と言って周りにいた男子を退却させた。てかもはやこれ、餌付けというか調教か。調教したのか姐さん。
涼子:やるって何を?
正菜:決まっているだろう。夏、海。そうしたら何すると言ったらこれに決まってるだろ!ビーチバレーだ!
と言ってボールを出した。
美砂:お、ええの!
涼子:いや、よくないわ!姐さん何考えてるの!
天邪鬼である美砂以外の4人の運動神経は規格外。美砂をこてんぱんにする程度ならまだしも、下手すりゃ異常だと思われてしまう。
正菜:いいだろう、別に。ある程度手を抜けば・・・
涼子:姐さんはスリリングなこと好きだよね!
正菜:人生はスリルがなければ楽しくないからな。
とコソコソ話している間に敦子が智美を連れてきた。
智美:桐谷さん・・・どうも。
涼子:あ、どうも・・・テンション低っ!今夏だよね?ここ海だよね?なんかさとみんの周りだけ真冬なんだけど!
敦子:日焼け止め塗りたくったから海に入らなければいいって。
涼子:それ、水着に着替えてる意味あるの?
美砂:とにかく!
美砂が大きな声で仕切り直すように言った。
美砂:第1回、美女だらけのビーチボール大会開始!
涼子:美女って・・・
正菜:お前、ナルシストだったんだな。
智美:私・・・美女じゃない。
敦子:アイス買いに行っていい?
美砂:ちょ、皆乗り悪ぅない?
続く