コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集+番外編開始】 ( No.319 )
- 日時: 2013/09/22 19:35
- 名前: 莉遠 (ID: leOS3oG6)
NO.47『おっじゃましま〜す』
勉強会は夜になり、お開きになった。皆帰ったあと、涼太は涼子と交代しているのだが・・・
美奈:も〜、友達来るって知ってたらお菓子とか用意してたのに・・・
涼子:別にあの人たち急に勝手に来たっぽいしいいんじゃないの?実際私たちも来ること知らなかったしね。
美里:いや〜、それにしてもアイツもちゃんと友達作ってんのね。安心したわ、お姉ちゃんは。
涼子:私もだよ。
と話しながら夕食を食べていたところ・・・
“ピーンポーン”
本日なんと4回目のインターホンが鳴った。
美奈:誰かしら?お父さんは今日も遅くなるみたいだし・・・
涼子:あ、いいよお母さん。私出てくるよ。
と言って涼子はテレビモニターでその来客者を見て驚いた。そして走って玄関まで行き、ドアを開けた。そこには前の話で正義と肩をぶつけた女性がいた。
涼子:白さん!久しぶり!
と言って涼子は思いっきりその白さんという女性に抱き付いた。
白さん(?):お、おお・・・お前涼子か。デカくなったしなんだ?別嬪になったし胸もデカくなったな。
涼子:ちょ、ハグで何確認してるの。てか・・・
涼子は白さんの体を見た。着物を着ており、その胸は隠しようもないくらい大きかった。まあ一言で言うと巨乳なのである。
涼子:白さんもむっちゃ成長してるじゃん。
白さん(?):そりゃお前、私が最後お前に会ったとき、私も高校生だったか?そりゃそうなるぜ。
さて、話を進める前に彼女のことを少し説明しておく必要がある。
彼女の名前は『竹内 真白(Takeuchi Mashiro)』、通称“白さん”だ。実は彼女、今回・・・というか前回が初登場というわけではない。初登場はNO.39(>>261)の涼太の過去の記憶に出てきた白い浴衣の女性である。だから彼女は涼太たちの古くからの知り合いというわけである。
まあ彼女、イザナミが知らないと怒っていたし、色々な秘密の持ち主なのである。
美里:涼子が走っていったのを見たから誰かと思ったら・・・白さんじゃん。
真白:あれ?美里かぁ?アンタも大きくなったな。今大学生?
美里:いえ、もう社会人です。今服のコーディネーターの仕事してます。
真白:へぇ〜、立派だね。私とは大違いだ。
涼子:で、何しに来たの?
話がそれそうになったため元に戻した。
真白:何か理由があったら来ちゃダメか?
涼子:そういうわけじゃないけど・・・
真白:じゃ、おっじゃましま〜す。
と言って真白は桐谷家に入って行った。普通になんも連絡なしに人が家にズカズカ入って行ってるのだが、桐谷家は真白に対してとってもウェルカムであった。
美奈:まあ真白ちゃんじゃないの。久しぶり〜、すっかり大人な女になっちゃって。連絡してくれたら夕飯作ったのに〜・・・
真白:ああ、夕飯はもう食べてきたから気にしないでくださ〜い。
涼子:それで!
さっきの喜びに満ちていた涼子の目はもうなかった。真白をむしろ睨みつけている。
涼子:絶対何か用あるでしょ!そうじゃなきゃ5年以上会ってない人に会いにこないでしょうが。
真白:おお、まあ用事はあるぜ〜。そんなに急かすなよ。
ニヤリと笑う。まあなんか無茶苦茶ムカつくような笑みなのだが、この人は美人だから絵になる。
真白:しばらく居候させてくんない?あ、居候じゃなくていいや、家賃はちゃんと払うから。
は?え、ええええええ!
涼子:な、なんでよ!
真白:いや、実は私この間までアメリカの大学へ留学しててよ、卒業して日本に戻ってきて、就職がこの辺りの場所に決まったんだ。だからさ、いいだろ?東京家賃高いし・・・
涼子:え?アメリカの大学行ってたの?つーかじゃあなんでこの辺りに就職したのよ。実家京都でしょ?
真白:いや〜、勘当されちゃったもんで・・・、実家に帰れんのよ。
勘当、まあ一応説明しておくと・・・家から追い出されたってことである。
真白:まあ要は、陰陽師クビになっちゃったってわけ。まあ清々したぜ。陰陽師なんてジメジメした職業にこのサバサバ系美女の白さんが後継者って信じらんねぇっての。
涼子:陰陽師って・・・クビとかあるんだ。
真白:そこを深く追及すると人間のドロドロしたトコ話さなきゃいけなくなるぜ。まあそんなこんなでお邪魔していい?
そう、彼女の秘密の一つとは、彼女は陰陽師なのだ。陰陽師とは、読者の皆さんが想像してる通り妖を倒す職業。まあ今の時代妖などいないため、いわゆるお祓いなどを主にやっている。
涼子が天邪鬼だと知った親たちは、まず天邪鬼=妖などと考えて陰陽師に相談した。その陰陽師が竹内真白だったというわけである。まあ天邪鬼が妖というのは少し違うのだが・・・
美奈:そうね、あなたにはとてもお世話になったしね。いいわよ。
涼子:いいの?白さんのことは大好きだけど・・・共同生活となると・・・特に涼太は断固拒否するでしょ。
真白:いいだろうが、一緒に風呂に入った仲だし。
涼子:いつの話よ。
と言うことで、真白が桐谷家に住み着くこととなった。だがそれは、大きな事件の前触れでもあった。
続く