コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ+新学期開始】 ( No.331 )
- 日時: 2013/09/25 19:24
- 名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: leOS3oG6)
NO.49『私の友達の話なんですけど』
優莉:その・・・悩み、聞いてくれますか?
真白:ったりめぇだ。何のための心理カウンセラーだと思ってんだよ。こんなアホの悩みより、私はお嬢さんの悩みを聞きてぇな〜
慎二:さらっと俺のことバカにしましたよね。え?竹内先生本当に先生ですか?
真白:あ〜、黙れ。話進まねぇだろうが。ていうか家帰って勉強しろ。
そして(慎二の含まずという意味で)実質的初の白さんの相談が始まった。
優莉:その・・・私の友達の話なんですけど・・・好きな人がいるんです。
涼太:好きな人?ああ、佐倉か。
慎二:うん、佐倉だな。
美砂:佐倉じゃな。
優莉:どうしてそうなるのよ!友達の話って言ってるじゃん!
真白:お前ドジだな。悩みって友達じゃなくてお前の悩みだろ?つーか友達の話なんてのは十中八九自分のなんだよ。で、佐倉って誰?
慎二:ああ、優莉ちゃんのおさなな・・・
優莉:古畑くんは黙ってて!
悩み相談が完全に茶化しの場になりつつあった。
真白:へ〜、幼馴染に恋してんだ。ひゅ〜ひゅ〜、若いじゃねぇか。青春してんな。
優莉:だ、だから違いますよ〜
と優莉ちゃんはあたふたしているが、真白さんはこれを見て笑っていた。そう、この人はサディストなのだ。まあ勘違いしてはいけないのが、正義のようにSはSでも禍々しくないのである。
涼太:そんで、その友達は恋で悩んでるの?
優莉:あ、う、うん・・・。やっぱ恋の相手以前に幼馴染だし・・・、それよりアイツすごい鈍感だし・・・
美砂:ああ・・・鈍感っぽいの。
優莉:だから雷の話じゃないよ〜。
真白:あ〜、つまり!お前のお友達は、幼馴染の雷くんに恋してんだけど、向こうは相変わらず幼馴染としか見てくんねぇからこの大人な白さんに相談したいっつーことだな。
優莉:だから、お友達って直してくれたのはいいんですけど雷が残ってますよ!ていうか先生より桐谷くんの方が大人に見えます。
真白:ひっで。私はこいつがホントクソガキだった時から知ってっからその発言はちょっとショックだな。ふ〜ん、どうしようかな〜。
涼太:オイ、白さん。一応彼女は本気で悩み言ってんだからさ、ちゃんとした応答しようよ。
真白:私は真面目だぞ。
真白は椅子に座ってたのだがひょいっと立ち上がった。
真白:私は相談始まってからずーっとこの子の顔しか見てねぇよ。本気で悩み持ってるやつを放ってのうのうと楽しんでいきていけるほど、私はできた人間じゃなくてね。だからこういう職についてんだよ。
涼太:そ・・・うか。
なんやかんやでやっぱり白さんは白さんか。困った人は絶対に見捨てない。最初はなんでこんな適当な人が心理カウンセラーになったのかと思ったが思えば合ってるのかもしれないな・・・
真白:よぉ、じゃあ優莉ちゃん・・・で合ってるよな?その友達に伝えておいてくれよ。
優莉:あ、ハイ・・・
さあ白さんはどういう答えを出すのか・・・
真白:つまんねぇことで悩んでんじゃねぇよ。私の仕事増やすなボケ。
一同:は?
真白:ガキのイチャついた悩みなんぞ興味ねぇんだよ。さっさと帰って明日の実力テストの勉強しやがれ!
美砂:ちょ、先生!そんな言い方・・・!
真白:恋の悩みっつーのはな、確かに人に相談すんのはいいことかもな。だけどよ、意見までは求めちゃダメだ。そうすりゃこれからお前の友達が雷くんにすることは全部そいつの意思じゃなくなるんだよ。
優莉:先生、だから雷じゃないです。
真白:恋愛相談はただ話を聞いてもらって共感してもらって自信をつけていくってのが主流なんだよ。意見までは求めんじゃねぇぞ。
滅茶苦茶だが一理ある気がする。なぜだろうか、白さんが言うとすごく全うなことに聞こえてしまう。
そうか・・・・・・俺、そういえばそうだったな
雷:あ、見つけた。どこ行ってやがったんだ。
優莉:あ、れ?雷。何してんの?
雷:何してんの?じゃねぇよ。お前苦手な数学を教えてくれって言ってただろ?下駄箱にお前の靴もあったし・・・探してやったんじゃねぇか。
優莉:う、うん!ありがとう・・・きゃあ!
雷:うおっ、いきなりコケんな!
この雷と優莉の出来事を後ろで隠れている人物が数名・・・
真白:ほっほ〜、アイツが雷くんとやらか。なかなかイケメンじゃないか。涼太、お前といい勝負じゃないのか?
慎二:い〜や、ウチの涼太のがイケメンだって!
涼太:なんで俺はお前のモンになってんだよ。
美砂:隠れて見るとか・・・最悪じゃの。
そして涼太は家に帰った
涼子:涼太・・・やっぱアンタも男子だよね。すっかり忘れてたわ。
涼太:何が?
涼子:今ではそんな気、失せてるんだろうけどさ〜、確かアンタの初恋の人って・・・白さんだったよね?
涼太:そうだよ。
涼子:あれ?否定しないんだ。絶対即効否定すると思ってたんだけどな〜
涼太:若気の至りだ。なんせあの時俺は小学生のクソガキだったからな。今となってはなんであんな人好きになったかわかんねぇよ。
涼子:ふ〜ん・・・ま、いいんじゃないの?人間っぽくて。
続く