コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集開始】 ( No.34 )
- 日時: 2013/05/27 08:44
- 名前: 莉遠 (ID: 6C3OJFg3)
NO.9『お好きにどうぞ』
俺は天邪鬼。俺にとって涼子がいるということは当然であることなのだが普通の人は違うらしい。
別に俺は特別な家で生まれたわけじゃない。母さんも父さんも普通の人間だし姉ちゃんだって普通の人間。なのになぜか俺だけ、天邪鬼として生まれてきた。
・・・・・・・つまんねぇな
あの頃、俺、桐谷涼太は燻っていた。理由はほとんどが天邪鬼がらみだが、一応あげておこう。
1.涼子の時間の確保のため、放課後は遊んだり、部活をしたりできなかったため、なかなか友達ができなかった
2.天邪鬼は驚異的なポテンシャルを持ち合わせている。つまり運動神経がよすぎるから、ちょっとスポーツとかで遊んだってすぐに相手がいなくなる
3.(これは涼太は自覚していないのだが)頭のよさ、そして超イケメンであるため、周りからはそんなつもりはなくても特別視されていた
誰も自分を一人の人間として見てはくれなかった。天邪鬼としてではないにしろ、頭の良さ、運動神経、容姿などの理由で特別な人間としてでしか見られていなかった。
だから、俺は中学校3年生ながら人生につまらなくなっていた。なんせ、この生活が15年も続いているんだから。
そんな過去はどうでもいい。今は以外と天邪鬼も悪くないと思い始めている。多分昔より涼子のことを認めている。この数年間に何があったのかを説明すると相当長くなるので、また今度。
今日は土曜日で学校は休み。普通の奴なら部活やら友達とカラオケ行くやらするのだろうが涼太は一人で町をぶらぶらしていた。
ていうか今日に関してはちゃんと予定があるのだ。昼にある女性と会う予定があるのである。よって涼太はおしゃれなカフェでその女性に会っていた。よってコーヒーを飲みながら彼女を待っていた。
すると・・・
?:涼太ー!待たせてごめんね〜!思ったより仕事に時間かかっちゃって・・・
涼太:ああ、いいよ。そんな長いこと待ってないからさ。
ロングヘアの綺麗な女性が涼太の前に座った。彼女は桐谷美里。涼太の実姉なのである。
美里:じゃあ涼太、行こうか。まずはH&Mに行っていい?
涼太:お好きにどうぞ。
美里は実は服のコーディネーターであり、男性に服をコーディネートすることがあまり得意ではない美里は、涼太に色々な店の服を着させることでたまに練習をしているのである。
H&Mに着いた2人。美里は色々な服を涼太にあてて、イメージづくりをしている感じである。そしてH&Mには他にもお客さんがいる。
慎二:な〜んで俺がお前と服屋に来なきゃいけないんだよ。
美砂:どうせ暇なんじゃろ!じゃったらデートくらい付きおぉてよ!
慎二:折角部活の休みなんだから・・・家で寝てたいのに。
シチュエーション的にはおそらく、美砂は強引に慎二をデートに連れてきたというとこであろう。美砂的には顔がルンルンなのである。
美砂:っておよ?あれって・・・涼太じゃね?
慎二:いやいやそんな偶然・・・ある・・・・・ってか、え?誰アレ?
傍から見れば綺麗な女性が涼太と服を一緒に買いに来ている。つまり、デートなのである。
慎二:うそだ!涼太って・・・むぐっ!
美砂:黙っとって!こりゃぁおもろいことになってきたぞ!
慎二の口をふさいで言った。そしてH&Mでのコーディネートは終わり、次のお店に行こうとした。
涼太:姉ちゃん、少し早足で行っていい?
美里:いいけど・・・これから予定何かあるの?
涼太:いいや、な〜んか嫌な虫がまとわりついているみたいでね。
美砂と慎二が尾行しているのをすでにもう気づいていたため。早足でその場を離れた。
慎二:あ、ちょっ・・・行っちゃうぞ!あいつ!
美砂:あ!ちょ、急ぐよ!
だが、すぐに涼太を見失ってしまった。
慎二:・・・・・・・まさか涼太に彼女・・・しかも年上がいたとは!
美砂:今までずっと女の子をフリ続けとった理由がつく。彼女がいるんじゃったら絶対フるもんね!
何か勘違いをされた涼太。どうなる?
続く