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Re: 彼は天邪鬼 【総選挙開始!ご協力お願いします】 ( No.356 )
日時: 2013/10/03 21:23
名前: 莉遠 (ID: leOS3oG6)

special story NO.4『白雪姫その4』


麻美:そこへ・・・王子様が現れるのです。


そこへ私の愛しの王子、裕輝が現れる。


裕輝:あー、なんだよこの衣装。ったく、ガングロにこんな正統派な王子衣装似合うわけねぇだろうが。ジャージ持って来い。


麻美:まあ、王子の格好が似合わない王子様ですが、一応顔は悪くない王子なので、白雪姫もまあラッキーなのです。

裕輝:オイ、語り部。女で年下だからと言って俺は容赦しねぇよコルァ!

麻美:そして王子様はガラスの棺桶に入った白雪姫を見つけるのです。



裕輝:チッ、あのセリフ言うのかよ。この棺桶入ってんのどーせ夏姫じゃねぇかよ。オイ、折角タイトル白雪姫なんだしよ、最近登場したあの人。そう、真白とかいう人!あの人別嬪なんだろ?ボインなんだろ?白って名前入ってるしよ、あの人がいい・・・


麻美:変な願望言わないでください。そんなこと言っても来ませんよ?

正義:そうだそうだ、きちんと自分の役目を果たせ。王子様。

裕輝:黙ってろ小人X。


“呼んだか?クソガキ。”


と言ってマジで出てきたのは竹内真白であった。


真白:お前とはまだ現実では会ってないんだがな〜まあいいか。白さん登場だぜ。

麻美:いや・・・登場しちゃダメですよね?ふざけんなですよね。

正義:あなたが竹内真白か?

真白:ふっふっふ、今の私は、白さんじゃないんだな〜。

裕輝:なんだよ?

真白:そう、私の名前は・・・小人Yだ!

麻美:小人をどこまで増殖させれば気が済むんですか私は!

真白:幻の9人目の小人だ、ワイルドだろ〜。なんせYってのはAから数えて25番目にあるんだぜ?すげくね?

麻美:何のツッコミを期待してるんですか!?ワイルドだろ〜って古いですし!先生相手でもキレますよ!

裕輝:オイ、王子の俺を無視するな!ったく、ちゃんと芝居するから!

真白:オイ、青年〜。白雪姫って〜、ラストに白雪姫と王子様が何するか知ってるよな〜。

裕輝:オイ、なんでニヤニヤしてんだ小人Y!知ってるよ。キスすんだろ?

正義:ほう、知っていて王子役をやっているのか。結構貴様はガンガンいくタイプなのだな。

真白:ヒューヒュー!よっ、イケメン!行って来い青年!



麻美:アホ小人は無視して先に進めましょう。そして、棺桶に入った白雪姫に一目ぼれをしてしまった王子様は、思わず彼女にキスをしようとします。



真白:お、いよいよ来るぞ!

正義:フフフ・・・面白いことになってきた!

麻美:XとY、アンタら見てるとポケモン買いたくなくなるんですけど・・・

裕輝:何変な妄想してんのか知らねぇけど、別にお前らの期待に応えるような結果にはならんぜ。

真白:なんでだよ?

裕輝:いや、これファーストキスじゃねぇもん。


“な、何ィィィィッ!”


ここで驚いた非リア充が舞台に戻ってくる。



慎二:ちょ、お前!裕輝!なっちゃんという嫁がいながら誰とチューしたのよコラ!

裕輝:いや、コラって言われてもよ・・・

正義:なんだ、拍子抜けだ。男じゃないな、裕輝。

裕輝:過去にキスをしたことでそんな罵倒されても困るんだけどよ。

真白:で?誰としたのよ?

裕輝:いや、夏姫だけど?



“な、何ィィィィ!”



裕輝:幼稚園の頃、夏姫のままごとに付き合わされたときによ、1回夫婦役でやってたからその時に何回か・・・

慎二:お前ら結婚しろよ!

麻美:いいからさっさと結婚してください。じゃねーや。キスしてください。


裕輝:ヘイヘイ、そんじゃ・・・


何の感情もなくキスをしようとした裕輝。だが・・・裕輝はあることに気付いてしまう。



裕輝:(こいつ・・・・・・昔はペタンコのブスだったけど・・・・・・今は結構胸もあるし色々成長してんじゃねぇか!


正義:どうしたのか?裕輝。ひょっとして緊張してくるのか?

真白:フフフ、やっぱなんやかんや言いつつ青年も男の子なんだな。裕輝君、可愛い〜、ヒューヒュー!


裕輝:って!誰がこのブス相手に緊張するんだよ!馬鹿!



“誰が・・・ブスですって!”


夏姫の目は開いていた。そして裕輝を思いっきりぶん殴った。



正義:起きたのか?睡眠薬足りなかったか?

慎二:ちょ、睡眠薬入れてたの?アンタ容赦ないねぇ。ていうか白雪姫起きちゃったよ!どうしよう!

真白:チッ、しゃーねぇな!


と言って真白さんはお札のようなものを取り出してなっちゃんの頭へ向かってヒュッと飛ばした。そして再びなっちゃんは眠りについた。


慎二:・・・・・・何したの?

真白:まあまあ、細かいことは気にしないで。ほら、今度はしばらく起きないからちゃっちゃとキスしちゃいなさいよ。


まあ陰陽師の力を使ったというところだ。



裕輝:チッ、わあったよ。落ち着け俺。相手はブス、相手はブス・・・

麻美:最低な男ですね・・・



と何とか裕輝は夏姫にキスをする。



麻美:そうしたら、白雪姫は目覚めます。そう、初恋の人のキスを受けることが毒の効果を浄化する特効薬だったのです。


夏姫:ひ、裕くん・・・

裕輝:いや、裕くんじゃなくて王子な?

夏姫:き、キスなんて・・・10年ぶりくらいだね。

裕輝:いや、だから今、お前は白雪姫で、俺は王子様なんだけど・・・

夏姫:な、なんか照れちゃって・・・ってアレ?

裕輝:な、なんだ。

夏姫:裕くん王子の衣装全然似合ってない!面白〜い!

裕輝:うるせぇ!

慎二:うるせぇのはお前らだ!イチャイチャしてんじゃねぇよ!このバカップルが!


夏姫&裕輝:誰がバカップルだ!



2人にアッパーを食らわされたのは言うまでもない。




次回、いよいよ最終回!・・・の予定







その5へ続く