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Re: 彼は天邪鬼 【総選挙結果発表+久々の更新】 ( No.437 )
日時: 2013/12/01 18:39
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: leOS3oG6)

special story NO.2『人気投票その2』


取りあえず、人気のない廃墟に来た4人。そこで今後の策を練るのである。


裕輝:チッ・・・なんで俺がこんな目に遭わなきゃならんのだ。こんなんなら3位なんて高順位取るんじゃなかったぜ。

正義:そうか、じゃあここから出ろ。

裕輝:ハァ!?なんでだよ!

正義:僕は高順位を取れてとても嬉しいぞ。嬉しいと言え、さもないと今すぐあのモブキャラ共の巣窟へお前を放り出す。

裕輝:すっごく嬉しいです!3位取れてスッゲェ嬉しいです!

敦:でもさ〜どうすんの?ここに隠れててもいつかモブ共来るよ?ほとぼりが冷めるまでって言ってもそれがいつかもわかんないじゃん。


その通りである。正確に言うと、このspecial storyが終わることがほとぼりが冷めることなのであるが、それはいつになるか小説の登場人物たる彼らは知る由もないのだ。


涼太:まあ、でもしばらくはここで籠城できるだろ。扉も開かないように閉じておいたしな。それまでに何か策を講じればいい・・・


ドゴオオオオン!何かが壊れた音がした。


一同は嫌な予感がした。そしてその音の先には壁をぶっ壊してニコニコ笑っている白さんがいた。


敦:・・・怖いよ〜、俺あの人すっごく怖いよ〜

真白:オイガキ共。お前らいいな〜、上位っていいな〜。ぶち壊す。


その手にはたくさんのお札があった。まあ壁をぶっ壊したのも陰陽師の術か何かと考えられる。本当はこういうのは陰陽師篇に入ってから披露すべきなんだろうが今、力を使ってしまった。なぜかって?special storyはお祭りみたいなもんだからだ。


正義:いや・・・マズイな。逃げるぞお前ら!

涼太:逃げるってどこへだ!外行きゃモブ共!ここには最強のドS陰陽師白さん!どこにも行くトコねぇだろ!

裕輝:だったら陰陽師一人の突破のが楽だろ!絶対!

涼太:いやいやいや!白さんなめちゃダメだ!


といつになくビビりな涼太。彼は白さんの強さを半分トラウマになったくらい知っているので、あまり関わりたくないと思っているのだ。


真白:さあ観念するんだなクソガキ共。

敦:む、むむ〜・・・あ!


敦が見た先には鏡があった。そして思いついた。


敦:あ、敦子!チェンジで!


と言って敦は敦子と交代した。


真白:ああ?大男が小っさいチビッ娘になったぞ。あ、そういやこいつの順位は・・・

敦子:圏外だけど?

裕輝:その手があったァァァァ!裕香!オイ裕香!俺と交代しろ!

裕香:嫌だ。



え?



裕輝:いや、俺が死ねばお前も死ぬんだぞ。

裕香:別にいいよ。どーせspecial story終わったらなかったことになるんだし。こういう時くらいお前死ねよ。いい順位なんだし。

裕輝:なんで?

涼太:じゃあ涼子!お前は・・・

涼子:私出たとこでどうなんのよ。どーせ私は主役のくせにベスト3に入れないダメ主役よ。そうよ、裕香の言う通りじゃん。special storyだけ死んだってことにしとけばいいんじゃない?じゃあね、頑張って死ねよ、ベスト3ども。

裕輝&涼太:テメェらァァァァ!


と言うわけで代わってくれないのである。


敦子:と言うことで、私帰るね〜。おもちでも食べようかな〜

涼太:チっ、あっちゃんは心が広いからこういう時いいな〜

正義:大変だなお前らも。

裕輝:お前らは代わらないのか?いや・・・

正義:交渉したところで結果は見えているからな。正菜も僕の高順位を結構妬んでいるからな。


と言うことで敦子ちゃんは戦線離脱。残るは1位涼太、2位正義、3位裕輝なのであるが・・・



正義:取りあえず、上に逃げるぞ。お前たちなら屋根の上渡って逃げられるだろ?パンピーにそれは出来んからな。いくら陰陽師でも空中戦で僕たちには勝てまい。

涼太:そうだな。じゃあ取りあえず上にのぼりますか。

真白:あ、コラ待ちやがれ!


そして3人は廃墟の屋根にのぼった。そして屋根と屋根を飛んで逃げて行った。


真白:チッ、戦闘能力で負ける自信はねぇけど、身体能力では勝てる自信がねぇな。アイツら速ぇ!引き離される!

裕輝:よし、足じゃ負けてねぇ!逃げ切れるぞ、これ!

?:それはどうかな。




そして目の前に現れたのは同じ天邪鬼の智と蔵之介であった。



涼太:お、お前ら!

智:すいません、桐谷くん。僕は順位とかぶっちゃけどーでもいいんですけど、ここで乗れば出番が増える。つまり順位も上がる可能性があるということです。そーいうことで桐谷くん、僕の踏み台になってください。

涼太:いや、順位めちゃめちゃ気にしてるじゃねぇか!

裕輝:テメェらが俺に速さで勝てると思ってんのか、ああ?

蔵之介:無論思ってはいない。だが、後ろには陰陽師がいるだろ。

真白:そういうことだ、追いついたぞてめーら!



囲まれた!



蔵之介:だが、久利生にスピードで劣ると言うのは本当のことだ。だから今は捨て置いてやる。まずは確実に仕留めれそうな桐谷と赤西、上位2人から攻め落とす。

正義:ほう、僕に逆らうと言うのか。下剋上、上等だ。来い!返り討ちにしてやる!涼太が!

涼太:なんで俺だァァァ!お前戦えよ!

正義:何度も言わせるな。僕は頭脳タイプ、後ろから指示だしタイプなんだ。インドアだ。無理。

真白:さあ、覚悟しろよ〜、ガキ共。



前にも敵、後ろにも敵。絶対絶命のピンチに陥った涼太と正義、ついでに裕輝(なんで?)。果たしてどーなる?






続く