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Re: 彼は天邪鬼 【総選挙結果発表+久々の更新】 ( No.440 )
日時: 2013/12/06 18:52
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: leOS3oG6)

special story NO.3『人気投票その3』


前には天邪鬼の2人の智と蔵之介、後ろには陰陽師の真白。囲まれて絶体絶命の状態の3人である。


ハイ、前回のあらすじはこんなトコでいいですよね。あとは読んでよね。


涼太:どうするんだよ赤西、久利生!

裕輝:簡単だろ。お前らの足じゃこの状況から逃れるのは不可能。だが俺ならできる。つーことでお前らが足止めしている間に俺は逃げ・・・

正義:何か・・・言ったか?

裕輝:ハイ、すいません。

正義:ふむ、だが手がないわけではない。ただ、全員が生き残れるかと言うとわからんがな。流石に、状況が最悪すぎる。

涼太:お前がそういうなら仕方ねぇな。その手を言ってくれ。



そして正義は小さい声でその作戦を言い始めた。智たちには聞こえないような声であった。



真白:オイ、何コソコソ話してんだ?この状況から逃げ出せると思ってんのか?なめんなよ。

涼太:ああ、悪いね白さん。逃げ切ってやるよ、な?赤西!

正義:あ・・・ああ。

裕輝:なんか乗り気じゃねぇなお前。

正義:そりゃそうだろ。チッ、行くぞ。


裕輝は左、涼太は右に曲がって走った。ただし、正義はその場に立ったままだった。


真白:作戦っつったって案外単純だな。分散作戦か。

涼太:さあ、どうする!

蔵之介:簡単だ、久利生には足では絶対に勝てん!だからまずは2人!お前と同じくらいの足の速さの俺と、強い真白で涼太をたたく。戦闘力的にはあまりない赤西なら神木!お前でいけるだろ!

智:う〜ん、嫌な予感しかしませんけどわかりました。できる限り頑張ります。


そして敵さんは2手に別れた。


智:・・・と、言うことなんですけど・・・大丈夫ですか。

正義:・・・・・・大丈夫だ。僕に逆らったらどうなるか、お前もよく知っているだろう。

智:知ってますよ。それに僕だって戦闘力はないですし。でもね、あなたを(屋根の)下に引きずり降ろしさえすれば僕の勝ちなんですよね。下には大量のモブ共がいるんで。

正義:もう一度言う。僕に逆らったら・・・どうなるかわかっているだろう。退くなら今のうちだ。





涼太side



涼太は真白と玉山に追われていた。


真白:チッ、さすがに速ぇな・・・だけど、出だしは遅れてねぇ、眼鏡青年は全然ついていけてる!

涼太:こりゃ、逃げ切れるもんじゃねぇな。だけど、赤西の言った通りだ。


と言って涼太は立ち止まった。


真白:お?諦めたか?涼太くん。

涼太:3手に別れれば足の速い久利生は放っておく。そして身体能力は俺の方が高いからそのために玉山と真白さんが確実に俺を仕留めにくる。そして、神木が赤西の相手をする。下にはモブ共がいるから能力関係なしで神木には歩がある。

蔵之介:何が言いたい。それが予想できたところで・・・

涼太:つまり、今!久利生はフリーになる!



気が付いたら裕輝が真白の後ろにいて、首に手を回した。


真白:ふ〜ん、やるねぇ。私の後ろなんてそうそう取れるもんじゃないよ?

裕輝:まあ、この作戦は赤西がどうなるかわからないから絶対的にいい作戦ではないんだ。だが、こいつで厄介な2人は何とかなりそうだぜ!

蔵之介:くっ・・・流石は赤西だ!

涼太:そんじゃ、取りあえず白さんを捕まえてろよ、久利生!俺はその間に玉山を・・・

真白:オイ、涼太。


白さんは笑っていた。



真白:甘い、ポンデリングより甘ぇよ。人気投票1位になったからって油断してんじゃねぇぞ。

涼太:関係ないでしょ。

真白:今まで、ある男がまだ出てないことに気付かなかったか?

涼太&裕輝:は?



ある男?



そういえばいつも場を盛り上げる役割の男がでていない。special storyとなれば必ず出てくるはずだ。



その男とは・・・まさか!




?:やっぱイケメンは1位っていいよな!コルァ!



と、隣のビルから誰かが卓球の球を裕輝に投げた。


裕輝:痛っ!テメェ・・・こんなんで俺を倒せるとでも・・・

真白:だから油断しちゃダメだよ!裕輝君!


裕輝が一瞬手を緩めたその隙に、真白は裕輝に背負い投げを綺麗に決める!



裕輝:痛ぇ!おいおい、女の力じゃねぇよこりゃ・・・つーか誰だ!ピンポン投げてきたの!

涼太:やっぱお前か・・・古畑。すべての黒幕は。



そのビルには慎二がいた。人気投票は残念ながら上位3位に入っていなかった男、古畑慎二だった。



慎二:スゲェだろ!俺のこの広い情報網を使って、色んな奴に上位3人を窮地に追い込むように吹き込んだんだ!バカな割には頑張っただろ!

裕輝:お前・・・そんなに順位が欲しいのか?だからモテねぇんじゃねぇの?

慎二:うるさい!黙れ3位!お前はなっちゃんがいるからいいじゃん!俺にはいないもん!ヒロインいないもん!だから人気あるお前らをぶっ倒す!special storyくらい活躍したいもん!

涼太:だからって?なんか終始何言ってるかよくわからないんだが・・・

慎二:だが作戦は成功した!とうとう俺は桐谷を追い込む日が来たのだ!フハハハハハ!



と、いかにも悪役っぽく笑うのである。だが、この時、涼太も慎二も・・・いや、誰も知らなかった。




この物語の真の黒幕というのを・・・・・・








続く