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special story NO.4『人気投票その４』


前回のあらすじ。

なんやかんやで追われていた人気投票上位陣。黒幕こと慎二が現れたことによってピンチに追い込まれた涼太と裕輝であった。


テキトーじゃね？知らないよ。と言うことで本編ＧＯ！



慎二：フハハハハ！ようやく追い込んだぞ1位と3位！覚悟しろ！

裕輝：覚悟しねぇよ、別に。だけど・・・お前の情報網ってやつ？すげくね？

慎二：今更俺のすごさを知ったところで遅いぞ！やれぇ！2人とも！

蔵之介：図に乗るな。俺と陰陽師で2人をここまで追い込んだから有利になったんだ。お前は何の役にも立っていないぞ。

涼太：2人を・・・追い込んだ？



涼太は考えた。おそらく自分たちをここへ追い込んだから慎二はこの場面で登場出来た。つまり、赤西正義は読まれたということだ。

だが、性格はアホだが頭の方はものすっごくいい正義さんが、追い込まれてたとはいえ読まれるなんて考えられない。いや、読まれるようなアイデアを言うアイツではない。

そこで涼太はある最悪な仮説を思いついてしまった。そのせいで涼太の顔が一気に青ざめてしまった。



慎二：どうした？桐谷、さすがにお手上げってか？ククク、ようやくこの時が来たな！今、モブ共が下からここまで上ってきている。つまりもう諦めるしかないんだよ！

涼太：モブ共が・・・ここへ来る？これは・・・・・・いやいやいや。それはない。それはない。それはあってはならない。あったらマジで死ぬ！

裕輝：ど、どうしたよ？

涼太：いや、ある最悪な仮説が立っただけだ。今はこの状況を切り抜けることが先か・・・



と言っている間に、慎二の後ろにはたくさんのモブ共が来ていた。そして涼太たちのいる家の屋根にもモブ共が上ってきた。



裕輝：うおっ、マジでこれはヤバいぞ！どうするんだよ桐谷！

涼太：・・・・・・

慎二：フハハハハ！終わりだ人気投票上位陣！やれィ！



ボコッ！



殴られた。だが、涼太と裕輝ではない。慎二が殴られたのである。



慎二：・・・は？

モブ：いや、お前だって5位じゃん。全然上位だよ。さよなら。

慎二：・・・・・・うっそ〜。


と言って慎二はビルから落ちた。だが死ななかった。なぜ？special storyだからだ。


裕輝：・・・・・・桐谷、こりゃどういうことだ？モブ共は古畑を裏切ったぞ？

涼太：違う、裏切ったんじゃない。このこと自体シナリオ通りだったんだよ。

蔵之介：ど、どういうことだ・・・俺は知らんぞ！


と、蔵之介もなぜか驚いた顔をしていた。


涼太：つまりは・・・そういうことだろ。なあ？白さん？

真白：そうそう。こうなることもすべて決まっていたんだな〜。バカにもわかるように説明してやれよ、涼太くん。

涼太：・・・・・・最初から何か違和感はあったんだ。いや、最初からってのは少し語弊があるか。俺は最初の方、ただ睨まれていただけで全くもって殺意とかは感じられなかった。だが、ある時から感じるようになったんだよ。

裕輝：・・・・・・ある時って？


涼太はとても言いにくかった。だが、覚悟を決めて言った。


涼太：赤西と会った時だよ。その時、急に銃で撃たれそうになったあたりから皆に殺気をまとい始めたんだ。つまり、赤西が俺に会う時が作戦決行の合図だとしたらすべてが一つにつながる。

蔵之介：どういうことだ、回りくどい！早く言え！

涼太：つまり！すべて赤西の計算通りだったんだよ！モブ共に追いかけられんのも、裕輝たちと合流して一緒に逃げるようになることも、こういう状況になるのも！そう考えると古畑が先回り出来たのにも納得できるだろ！





“その通り・・・”




と声がした先には正義がいた。そしてその後ろには涼太同様に青ざめた顔をした智がいた。



智：す、すいません・・・気が付いたら僕がモブ共に囲まれていて何もできませんでした。

正義：2位なんて椅子に満足はしていない。欲しいのは玉座、つまり1位の椅子、ただ一つ。ただ、ついでに他の人気になり得る天邪鬼共もつぶしておこうかなと思ってな、玉山と神木には声をかけなかった。

蔵之介：俺たちはついでか！

正義：まずは古畑くんが全国に上位陣を打倒せんと仲間を募っていた。それだと僕まで潰される。だから、こう吹き込んだ。

裕輝：こうって？

正義：アイツは5位、どうせ上位だ。結局お前らは1位にはなれない。勿論、僕についても1位にはなれないが、もし僕に協力しないなら『ピー』するぞ。



涼しい笑顔で普通にヤバいことを言ったのでピーにしておきます。



涼太：えっと・・・つまり、全国のお友達を調教しちゃったわけ？

正義：まあそんなとこだ。

涼太：アホかお前！そんなに1位がいいのか！いいじゃん2位で！

正義：言っただろ、興味があるのは玉座だけだと。さあ、袋の鼠だ。どう料理しようか？




次回、人気投票篇最終回・・・の予定！







続く