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Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集開始】 ( No.45 )
日時: 2013/05/29 14:05
名前: 莉遠 (ID: jwkKFSfg)

NO.11『はーい勝った』


学級委員:ということで、今日は修学旅行の班決めをしたいと思います。

涼太たちは高校2年生。すなわちもうすぐ修学旅行があるのである。

学級委員:まずは女子、男子ともに3〜4人の班になってください。そうして5個ずつグループができるから、そうしたら男女合体しますので。



慎二:き〜りたに!一緒の班でいいよな?

涼太:ああ、異議はない。ただ、そうなるとあと1人か2人はいるよな?

慎二:あ〜、そうだな。誰か〜!1人か2人でいるやついる〜?


周りの男子はもう個々でグループができてきているようだ。そして女子たちは皆こっちを見ている。そう、皆涼太と同じグループになることを夢見て。


美砂:絶対慎二と同じグループになるぞ!頑張るんから!

女子A:アンタ、絶対例外よ。まあそれでも桐谷くんと同じグループになれるからいいけど。てか、グループ分けはくじだから頑張るも何もないよ。


まあ全員と言うわけではないわな。



慎二:なあ涼太?もう全員組んでるみたいだけどどう見ても俺たち2人だよな。ひょっとして4人グループが多いのかな?

涼太:違うよ。アイツだろ。


クラスの端っこでウォークマンを聞いて本を読んでいる男子がいる。修学旅行の班決めとは普通テンションの上がるものだがその男子の目はつまらなそうな顔をしている。


その男子の名前は佐倉雷。彼もまたイケメンであり、文武両道なのであるが、桐谷涼太の光が強すぎて、その陰に隠れてしまっているだけである。

だが、彼が桐谷涼太の影と化してしまっている理由は1つある。それは彼が涼太とは違い、クールな性格で面倒くさがりであるゆえに、人との交流を自ら遮断しがちなのであるためだ。

まあ前置きはこの辺にして、彼は涼太と違う意味で少し浮き気味の人物なのである。


慎二:よぉ佐倉。

雷:・・・・・・

慎二:あ、あのさ?聞いてる?

雷:・・・・・・

慎二:そのイアホン取れやァァ!今は修学旅行の班決めやってんだよ!面倒くさがりなのは知ってるけども、人数合わなくて大迷惑なんだよ!

雷:あ、古畑。おはよう。

慎二:おはよう、じゃねぇよ!全く・・・

涼太:とりあえずその本、没収な。


と言って雷の本を取り上げた。涼太を若干にらみあくびをして言った。

雷:いいよ。別に。

涼太:相変わらず口数少ねぇな。クールなのもいいけど、それじゃ友達できないぜ?

雷:いいよ。別に。

涼太:それじゃあ一生俺にテストの順位勝てねぇよ?

雷:いいよ。別に。・・・・む?よくないぞ。桐谷、俺は永遠の2番手なんてゴメンなんだ。というか、なんだよこの間の模試学年1位って。俺は3位だった。次は勝つ。というか、ずっとお前は俺より順位がいいってわけではないだろう。

涼太:はーい勝った。お前、面倒くさいって言うけど、負けず嫌いだよな。口数増えた。

雷:・・・・・・・


言いくるめられた雷。勉強では涼太といい勝負を繰り広げているが口で勝てたことは一度もない。割と浮いてる同士仲がよくないことはないのである。

ともにイケメンである涼太と雷の2ショット。クラスの女子はキャーキャー言っている。


慎二:あー、とりあえず佐倉?修学旅行の件はOK?

雷:オーケー


とまあ修学旅行の班決めは半分決まった。もう半分は・・・男女のグループが合体することだ。そう、ここから女子の盛り上がりようは半端なかった。



絶対に桐谷くんと同じ班になってみせる!



涼太:なんか皆意気込んでるよな〜。皆意中の男子でもいるのか?

慎二:おまえだろ。

涼太:いやそんなことないだろ?ほら、佐倉だってイケメンだから、皆きっと佐倉を・・・

慎二:だからお前だって。アイツはイケメンだがモテるとは違うんだ。もちろんアイツのことが好きな女子もいるだろうさ。だが・・・アイツはあまり笑顔を見せないんだよ。

涼太:はぁ、それで?

慎二:いつも怖い顔してるやつ好きになるやつはあんまいない。それと違って、お前はいつも爽やかスマイルを携えた・・・モテキで言うと、殺人級の笑顔。あ、これ長澤まさみのことね。

涼太:殺人級って・・・お前バカだろ?

慎二:ひっひっひ。いや〜お前とダチでいるのって面白いわ。




まだまだ修学旅行班決めは続く









続く