コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 ( No.5 )
- 日時: 2013/05/18 19:08
- 名前: 莉遠 (ID: THBfOZma)
NO.2 『デートしよ♪』
午後5時、そこから3時間は涼太からも全く干渉されない涼子だけの時間だ。いつもなら買い物に行ったりするのだが今日は違った。
〜特性シュークリーム
テレビで見た水曜日の夕方5時30分から数量限定で販売されているシュークリームであり、甘いもの大好きな涼子は絶対に行きたいと思っていた。
そして着いた、ケーキ屋『辻屋』。だいぶ行列ができていた。
涼子:うっそ〜、これじゃあ買えないかも・・・あれ?
行列の中に超背の高い男性がいた。190cmは軽く超えていそうだ。だが涼子はこの男性に見覚えがあった。
涼子:え?あっくん?
あっくん(?):ん?あれ〜?桐谷ちゃん?どしたの?こんなトコで
あっくんこと、村上敦(むらかみあつし)。身長195cm、食べることが大好きな高校2年生。
どうして知ってるかというと、彼もまた・・・いや、これはネタバレになるので伏せておこう。
敦:ここのシュークリーム、すっごくおいしいからさ、並びに来たってわけ。
涼子:へぇ、私もそうなんだ。ねぇ、ここに入ってもいい?今から並んでも買えなさそうなんだもん。
敦:え?ああ、いいけど。
ここであっさり横入るする涼子。周りの目はやはり厳しいが知ったこっちゃないのである。敦も全く周りの目を気にする様子はなかった。
お店の人:特性シュークリーム、販売開始します!順番に整理券を配りますんで、押さずに来てください!
涼子:え、整理券なんか配るの!?
敦:うん、いつもこの調子で混乱状態になるからさ、ちょっと前から整理券を配るようにしたんだ。
涼子:え?あの、毎週来てるの?
敦:うん、まあそうだね。
なんだかとっても緩い身長195cmのデカ物。そして2人は無事整理券を獲得し、30分後、つまり6時に来るように言われた。
このシュークリームの整理券、この券が事件を引き起こすのだ。
涼子:ねぇ、あっくん。あっくんはこの後何か予定あるの?
敦:ん〜?特にないけどなんで?
涼子:デートしよ♪私友達少ないから、久しぶりに誰かと遊びたいの。
敦:え〜、めんどくさ・・・
涼子:キットカット買ってあげるから!
敦:OK!わかった!
変わり身の早いあっくんこと敦君。この後、二人は近くの洋服屋さんに行って、服をたくさん買い、敦に持たせた。
そして約30分が経った。
敦:ねぇ桐谷ちゃん、重いんだけど。
涼子:女子とのデートは持ってなんぼなのよ、あっくん。ちゃんと気にしないと。
敦:む〜。それよりそろそろ辻屋に戻らない?シュークリーム食べたいよ〜。
涼子:うん、そうだね。そろそろ行こうか。
?:辻屋、シュークリーム・・・奴らあのシュークリームの整理券をゲットしたのか。ククク、つぶしてやるぜ。
??:え?あの、シュークリームごときで?
?:やるったらやるんだよ!男はごっつ強そうだからお前相手しろ。
??:横暴だーー!俺には戦う理由がねぇよ!
何かが起きる予感。
続く