コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集開始】 ( No.52 )
- 日時: 2013/06/02 19:49
- 名前: 莉遠 (ID: 9NSOECiE)
NO.12『殺気だ』
学級委員:それでは、男女ともに5グループに分かれたみたいなので、今度は合体あみだくじをやりたいと思います!
黒板を見たらいつの間にかでっかいあみだくじが書かれていた。いつ!?
女子A:ちょっと待って、遠山さん?
遠山さん:はい?何でしょう。
学級委員の名前は遠山さんということになった。名前の由来?適当である。とりあえず、クラスの学級委員の男子は秋山くん、女子は遠山さんってことで行きたいと思います。
女子A:ここはじゃんけんで勝った順に女子が好きな男子とくっつくってことでいいんじゃないの?
慎二:おいおい!それ俺たちに権限ないじゃねぇかよ!女子主体とか超ありえねぇ
女子A:バカ畑は黙ってて!
慎二:バカ畑って何!?初めてなんですけど、そんな風に言われたの!?
涼太:まあまあ落ち着けよバカ畑。
慎二:お前までバカって言うなよ!
涼太は慎二を落ち着かせ、遠山さんたちに言った。
涼太:まあここはあみだくじでいいんじゃね?折角秋山と遠山さんがあそこまで書いておいてすべてを水に流すとか、かわいそうだろ・・・
慎二:おい、言い方がおかしくねぇか?
女子A:そうよね!
慎二:バカか!なんでこいつが言うと通るの!?バカ谷!いや、バカじゃねぇ!
雷:俺の耳元で騒ぐな。つーか自分で言ってつっこむなよ。
まあ普通に涼太の意見は正論であるため、あみだくじをすることになった。女子たちのテンションは上がっていった。もちろん言っておくが女子だけである。男子も上がってはいるが、ほどほどなのである。
秋山くん:じゃあグループの代表者は名前を書きに来てください。
そして全グループの代表者の名前が書き終わり、線も適当に引かれた。
——そう、始まるのだ・・・『あみだくじ』が
涼太:あのさ、これってただのグループ決めだよな。
慎二:そうだよ。
涼太:別にこれがよくて成績とか運気とかそういうののUPにつながるわけじゃねぇよな。
雷:つながるわけねぇだろ。あみだくじだろ?
涼太:なんか・・・すごいやる気じゃね?なんか・・・黒板をぶっ壊すぞ!って感じの目で黒板をにらんでいる気がする。
雷:気のせいじゃねぇだろ?てか、あれはやる気じゃねぇよ・・・殺気だ。
じゃあまずは一番右に書いてある・・・佐倉班ですね。
雷:ちょっと待て、どうして俺がグループ代表になってるんだよ!
慎二:ああ?いいじゃん別に〜これで班長になるわけでもねぇんだから。
雷:理由は?
慎二:ああ、おちょくっただけ!
雷:ちょっと来い。
慎二:え?嫌だな〜佐倉、なんかお前も殺気立ってない?ちょ、アレ?ぎゃああああ!
すごい殴る音が聞こえるが教師は無視なのである。なぜなら、また古畑がおちょくったのか、程度であり、稀にみられる光景だからである。
涼太:ちょ、ちょっと?あみだくじ始まるよ?あ・・・
今の状況を無視して普通にあみだくじを始める学級委員。そして多くの女子は祈っていた。そして・・・
遠山さん:え〜っと、佐倉くんたちは・・・あ、私たちと同じ班ですね。よろしく。
————な、なにィィィィ!
あれだけ女子が祈っていたのに、なった遠山さんは「あ、よろしく」程度だと!てか、よく考えるとそうだ。
遠山さんはリアルに充実している、すなわちリア充なのである。まあ単刀直入に言うと、彼氏持ち。よって桐谷涼太のことはイケメンだとは思っているがブラウン管の向こうのような存在として見ていて、完全恋愛対象外なのだ。
美砂:よっしゃァァァ!慎二、よろしくな!うん!
慎二:ぐはっ、そんな喜んでくれんだったらまずは佐倉を止めろォォォ!
女子3人のトコとくっついたが一人はリア充、一人は慎二好き、もう一人はまあ涼太にそれなりの好意を持っているのだが、すなわち一番涼太となるかどうかを重視していない女子どもと一緒になったのである。
そんなこんなで修学旅行の班決めは終わって、大半の女子が意気消沈していた。そして雷は慎二を殴り終わって席に戻った。
涼太:おーい、生きてるかー?
慎二:生きてるよ。痛たたたた・・・・
雷:あー、めんどうくさい・・・
再び雷はウォークマンを聞き始めた。
続く