コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 彼は天邪鬼  ( No.525 )
日時: 2014/03/15 17:45
名前: 莉遠 ◆gX.y9FxA6g (ID: 5K27D2Vq)

NO.75『男が行動しないと女は落ちねぇぞ!』


真白:よう、いらっしゃい・・・って何だ。オメーか。

黒鉄:いらっしゃいって・・・店じゃねぇだろ、ここ。



ここは相談部屋。白さんがいつも待機している部屋に黒鉄がやって来た。


真白:どうしたよ、こちとらテストの結果悪くて意気消沈したガキ共捌いてるんだよ。帰った帰った。

黒鉄:別に。たいした用はねぇけど・・・

真白:けど?

黒鉄:いや・・・その、アレだ。

真白:ここじゃ話せないような内容?


黒鉄は無言でコクっと頷いた。


真白:そんじゃ、今夜ウチん家(涼太の家だが?)来いよ。ビール持ってさ。そういや、お前と酒飲んだことねぇし?お前、下戸ってことねぇよな?

黒鉄:ああ、酒なら焼酎が好きだ。・・・いや、学校で酒の話すんのもどうかと思うけど。それより・・・

真白:ああ・・・ドア陰に隠れてるガキ共、来い!白さんとっくに気づいてるよ!



と言って出てきたのは・・・涼太と慎二と雷だった。



涼太:だからすぐバレるって言ったろ?白さん無敵だから。

慎二:それより、白さんと松坂先生って・・・できてんの?

黒鉄:誰がこのがさつな女と出来てるって?古畑、俺まだお前の内申書つけてねぇぞ。俺にそんなこと言ってると・・・

慎二:す、すいませんっス!

雷:で、お二人はどういうご関係なんですか?ただの職場仲間にしては仲がいいですね?

真白:ああ、世に言う幼なじみなんだよ。それよりお前、確か可愛い幼なじみいたよな。

雷:は?

真白:ほら、えっと・・・名前なんだっけ。アレだ。優莉ちゃん!お前、あの子好きなの?

雷:何で?何で先生にそんなこと言われなきゃならないんだ。

真白:好きなんだな〜。あの子待ってるよ。行っちゃいなよ、YOU告っちゃいなよ。

涼太:白さん・・・あんま若者で遊ぶなよ。

黒鉄:全くだ。この女、相変わらず性格悪ぃな。


まあそういう白さんはニヤニヤしている。そうです。性格悪いです。ていうか、この小説の登場人物性格いい人少なくね?


真白:でもさ、優莉ちゃんのこと好きなのはマジでしょ?

雷:いや、別に・・・

真白:そうなんだ。白さん人の心読むの得意だから嘘は通じないぜ。目、少し泳いでたよ〜。なるべくそらさないようにしてるけど、嘘つくと人は必ずどこかに出る。

涼太:嫌がらせは天才的にうまいな。白さん。


だが、美人だから許されるのが白さんなのである。



雷:・・・そんで?そうだとして、アンタに何の関係があんの?

慎二:あ、認めた。クソ〜リア充め!俺なんて滅多に会えない人に恋しちゃったのにィィィ!

真白:うるさいよ古畑くん。こっちは前優莉ちゃんに恋愛相談されたんだよねぇ。だからそうも行かないのよ。

雷:・・・・・・誰か好きな人いるのか?アイツ。

慎二:うわ・・・アイツ気づいてねぇよ(小声)

涼太:いや、俺たち皆そっち方面鈍感じゃね?(小声)

真白:流石にプライバシーもあるから彼女が誰が好きかとかは言わない。ただ、男が行動しないと女は落ちねぇぞ!クソガキィ!

雷:お・・・おう

真白:男はこれだからダメなんだ。何も言わなくても分かれ的な男絶対な風に思ってんの。マジで反吐が出る。

雷:なんか・・・すいません。



と、草食系男子を一刀両断した白さん。あのクールボーイ雷くんを謝せるくらい酷い言葉であった。強い・・・



真白:で、どーすんの?行くの行かないの?つーか行け。

涼太:命令形だな。カウンセリングとは一体何なのだろうか?

黒鉄:オイ佐倉、無視していいぞ。これは完全にカウンセリングじゃねぇだろ。自分のペースで告ればいい。

慎二:あ・・・でも告る前提なんだ。

雷:・・・・・・いや、だが考えてみればここでやらなきゃやる機会完全に失う気がする。もう優莉のこと好きってバレたし。ま、林先生の流行語もあるし、小説のネタ詰まりそうだし、やるわ。告白。

涼太:おお、開き直った。男前だなお前。

慎二:誰もお前に男前って言われたくないと思うぞ、桐谷。




と言うことで、雷くん告白大作戦が始まったのである。




真白:じゃあ、お前だったらどうやって告るの?

雷:いや・・・普通に好きだって言えばいいんじゃねぇの?

真白:ふん・・・まあいい。告白内容は私らが色々口出しするとそいつは別人物からの告白になっちまう。言葉はお前に選ばしてやるよ。

涼太:だからなんで上から目線?

黒鉄:桐谷、この女にツッコミをいちいち入れてたら一生終わらん。ツッコミ慣れしすぎだ。

涼太:いえ、ですが誰かがツッコまないとこの人暴走するんですよ。それこそ収拾つきませんよ。

黒鉄:つーか俺、この場にいる意味ないよな。帰っていいか?

慎二:え〜、でも先生もクール気取ってますけどこういうの興味あるんじゃないんですか?結構顔いいのに・・・絶対彼女いなそう・・・

黒鉄:古畑。来週の内申書返却が楽しみだな。

慎二:さーせん!


黒さんと雷くんの違うとこ、それは黒さんは基本的に何事にも動じないと言うことだ。年の功とも言うし、クールな高校生よりはずっと精神的には鍛えられているのである。


真白:重要なのはシチュエーションだ。そこを皆で考えるぞ。

涼太:白さん・・・人の恋で遊ぶのもうやめようぜ。



と言うことで、次週、佐倉雷、告白します。







続く


天邪鬼追放篇までにオリキャラ全員にスポットを当てた話を書くつもりでいます。(前回・麻美。今回・雷&優莉)


お楽しみに。