コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 ( No.599 )
- 日時: 2014/08/11 18:49
- 名前: 莉遠 (ID: 5K27D2Vq)
NO.90『やるじゃねぇか』
正義:しかし・・・お前は何でも出来るな。赤西財閥に呼びたいほど優秀な人材だな。どうだ、就職先に考えてみないか。
涼太:そりゃどうも。考えておくよ。んで、次は?
正義:ああ、次の交差点右だ。
白さんの代わりに涼太が運転している。涼太はその特性上、運転もパーフェクトに出来る。
まあそんなことは置いておいて、着いた先は・・・
正義:ああ、ここだ。そこに地下から入ってくれ。
涼太:ここって・・・・・・赤西財閥の東京支部じゃねぇか!絶対危険じゃねぇの?
正義:それはない。今、僕のせいで日本での赤西財閥の機能はほぼ停止している。特に、東京“支部”とかな。大阪での本部では今、大変なことになってるのではないか?
敦:機能停止してるから、従業員も来なければ〜、マスコミも来にくいってこと〜?でもさ〜、隠れ場所として十分考慮されるっしょ。なんせアカくんのテリトリーだもん。
正義:それもない。なんせ・・・こっちにはいい駒があるからな。
そして駐車場に入っていくと、そこには黒さんがいた。
黒鉄:遅いぞお前ら。どうしたんだ。
涼太:あれ?黒さんじゃん。どーいう・・・
智:話は後です。今は真白さんの手当が先決なのでは。
黒鉄:あ?オイ白!どうしたんだ、その怪我!?
真白:お、おう・・・ちょっとな・・・。
黒鉄:傷は深いが急所に入ってねぇから大丈夫そうか・・・。ただ、早く手当しねぇと出血がやべぇ。取りあえず俺はこいつの手当する。詳しいことはそのボンボンに聞け!
夏姫:あ、わ、私お手伝いします!裕くんが小さい頃、よく転んだりしてたときに手当してたので、包帯とか巻けます!邪魔にならなければ手伝わせてください!
黒鉄:そいつは助かる。取りあえず付いてこい。
そして黒さんとなっちゃんは白さんを連れて医務室へ行った。
この後、皆の目線は一瞬で正義の方へ向いた。まあ当然っちゃ当然なんだが・・・
正義:ま、まずは座ろうか。3階に会議室がある。
と言うことで一同は会議室へ行った。そこには・・・
涼太:ん?あれ?古畑!?お前こんなトコで何してんの?
慎二:それはこっちの台詞だボケェ!おまっ、えっと、その、まず何から言えばいいかわかんねぇよ!
慎二と、手を縛られた灰露がいた。黒さんが連れてきたのである。
正義:彼は?どこかで見覚えがあるが・・・
涼太:えっと、俺の高校の同級生だよ。古畑慎二。
正義:なぜここにいる?君は場違いな人間だ。今すぐ帰れ。
慎二:帰んないよ・・・だって俺、決めたもん。桐谷、お前の味方になるって!
涼太:ハァ?お前何言って・・・
慎二:ダチのために何かするなんて当然だろうが!そりゃ最初、お前と涼子ちゃんが同一人物って知ってびっくりしたけどよ。つーか絶望したけどよぉ・・・
涼太:だろうな。
慎二:それでも、俺の知ってるお前はいい奴だから!他人の言うお前より、自分で見たお前を信じることにした。だから、俺はお前を助ける!
涼太は少し呆然としていた。涼太だけじゃない。裕輝も敦も、蔵之介も智も皆驚いた顔をしていた。まあ正義は相変わらずクールな顔つきだが・・・
正義:そこまで言うなら止めない。だが、帰るなら今だぞ。ここで引き返さなかったら、おそらく後戻りは出来ないだろう。
慎二:後悔しねぇから大丈夫だよ。まあ俺がお前達の何の役に立つのかわかんねぇけど・・・暗いムードになったときのにぎやかしにはなんだろう。だから俺、ここにいる。いいだろ?なんか問題ある?お前だよね、リーダーって。
慎二は思いっきりガンを飛ばした。だが、クールな顔つきの正義はすごいオーラがあるため、内心ビビりまくっていたが・・・。
正義:目の動き方、表情筋からしても・・・嘘はついてなさ気だな。いいだろう。僕は構わないよ。それと、僕は赤西正義だ。よろしく、古畑慎二。
慎二:お、おう・・・よろしく。
涼太も若干ほっとした。正義は嫌いな人にはとことん厳しいから、慎二なら大丈夫だとは思っていたが不安なトコはあったのである。そしてそこへ・・・・
裕輝:お前やるじゃねぇか!赤西から認められるなんてよ!アイツ、なかなか人間認めることなんてねぇんだぜ!
蔵之介:ふん、足手まといになるのはわかりきっているが、仕方あるまい。せいぜい、俺たちを地獄へ落とさない程度に足を引っ張ってくれ。
智:えと・・・よろしくお願いします。桐谷くんの友達ですか・・・。彼、友達出来にくいタイプだと思うんですけど、どうして友達になったんですか?
敦:おなかすいた〜〜〜。
という感じで、一気に天邪鬼たちが接近していったのである。まあ、彼らも本当の意味で自分をさらけ出せるかもしれない人間が現れたため、非常に嬉しいのである。
灰露:ふん・・・、人間が自ら天邪鬼側へつくとは愚かだな。
裕輝:あ?お前・・・まだ喧嘩売るつもりか?いい加減ボコってやろうか?
灰露:それより・・・赤西正義!貴様なぜ生きている!俺はあの時お前を・・・
そうだった・・・・
涼太:話がそれたがお前!今までどうしてたか説明しろやコラ!いい加減怒ってるぞ、皆!
正義:うん・・・まあ、次回へ続く
敦:そーゆーメタいこと言わないでよ。怒るよ、マジで〜
続く
約2ヶ月、放置していて申し訳ありませんでした