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Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集中】 ( No.67 )
日時: 2013/06/04 20:41
名前: 莉遠 (ID: gYu/uyWc)

NO.14『許せない』


?:テメェ、あたしの肩にぶつかっておいてタダで済むと思ってねぇだろうな?ああ?

華:ごめんなさい、ごめんなさい・・・


どうやら華とヤンキー女子の肩がぶつかり、からまれているという感じらしい。まあベタだけどごめんなさいね〜。


涼子:(あの子・・・確か涼太の学校の女の子。確か・・・名前は沢田華だったかな・・・


涼太と涼子の記憶はすべてではないが、ほぼリンクしているため、涼太が覚えている沢田華は涼子の記憶にもあるのだ。


美砂:アイツら・・・!!

涼子:ん?ちょ、美砂?


美砂は勢いよくヤンキー女子たちに近寄っていった。何やら因縁がありそうだ。


美砂:アンタら何やってんの!そがぁなか弱い女の子にケンカ売ったりして!やめろ!

ヤンキー女子:ああ?あれ〜、美砂じゃん。何やってんの?

ヤンキー男子:久しぶりだな〜オイ!また俺たちの仲間になるか?

美砂:ふざけるの!もうウチはアンタらたぁ縁を切ったんで!とにかく、この女の子から手を放しんさい!


涼子は思い出した。確か美砂は1年生の頃、ああいう派手めのグループとつるんでいて、トラブったところを涼太とついでに古畑が助けたんだった。


係員:すいません、ほかのお客様の迷惑なので静かにしてください。

ヤンキー男子:ああ?こいつが俺の女の肩にぶつかってきたんだぜ?何が悪いんだよ、コラ!


と言っていきなり係員を殴った。周りの人々はザワッとして皆見ている。


美砂:ちょっと!

ヤンキー女子:さすが、カッコいい〜!

ヤンキー男子:へっ、そんじゃあ次は・・・・・・お前らだな、覚悟しな!


と言ってヤンキー男子は美砂を殴ろうとした。美砂は思わず目をつぶった。だがしばらくしても痛みはなかった。目を開いたら涼子がそのパンチを止めていた。


涼子:男が女の子に手を出すなんて最低ね。男として。

美砂:涼子!


涼子がヤンキーたちをにらんでいる。かなり鋭い目だ。


華:あなたは・・・

ヤンキー男子:うおっ、超いい女じゃん。なぁなぁ、俺の彼女にならねぇ?

ヤンキー女子:ちょ、何言ってんのよ?

涼子:いいからその手を引け。つぶすぞ。


声には重みがある。そして前にも述べたが、涼子はキレたときには涼太の口調になるのだ。


ヤンキー男子:あ、悪い悪い。

ヤンキー女子:ちょっとアンタ!こいつウチらに手ぇ出したんだ!タダで帰すわけにはいかねぇよな!

ヤンキー男子:まあな、オイ嬢ちゃん。今なら許してやる。その地味女と美砂から離れな。

華:ちょ、誰が地味女ですか!


やっぱ話し合いは無理か・・・と高をくくった涼子。



こういう人間がいるから・・・私は、いや、私たちは人間を昔嫌いだったんだ!


だけど・・・人間のことは嫌いだったんだけど・・・やっぱり憧れだった。私たちのことを心から愛してくれる人間もいたから。とても優しくて、とても素敵で、とても人間らしい人間もいたから。




だから・・・こういう人間は許せない!




天邪鬼の性質その2・驚異的な身体能力は別に涼太に限ったことではない。確かに男子である涼太には劣るが相当素晴らしい能力を持っている。

前回は手足が縛ってあったため、それを涼太にほどかせるために涼太と代わったが、今は縛られておらず、何も支障はない。



ヤンキー女子:おら!さっさとどけよ!テメェみてぇな奴があたしは大嫌いなんだ!

とヤンキー女子が涼子を殴ろうと手を引こうとした瞬間、すでに涼子は動いていてヤンキー女子を軽く殴り、気絶させた。


美砂:すごっ、一瞬で・・・

ヤンキー男子:なっ!てんめぇ!

涼子:遅い!


涼子を殴ろうとしたヤンキー男子に綺麗に回し蹴りを決め、一瞬でヤンキー2人組をノックダウン!強い・・・


係員:あ、あの・・・ありがとうございます。

華:あ、私からも・・・その、ありがとうございます(やっぱ桐谷くんと似てるな・・・兄妹か何かかな?てかこっちの女の子も学校で見たことあるような・・・

涼子:ふぅ・・・、まあみんな無事で何よりです。

美砂:すごい、アンタ喧嘩ぶち強いんじゃのぉ。武道かなんかやっとったん?

涼子:ま、まあそんなとこ。



当然嘘である。そして涼子により、騒動は収まったのである。


なんやかんやで個人情報を言うことはなくなった。ていうか隠しているのは彼女もである。



彼女は一言も、アイツらは自分の元仲間だったとは言わなかったのだから・・・





続く