コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 ( No.7 )
- 日時: 2013/05/19 14:35
- 名前: 莉遠 (ID: THBfOZma)
NO.3『もうこうなったら止められないな』
敦:ねぇねぇ、キットカット買ってよ〜。
涼子:あ、忘れてた!えっと・・・これからお菓子屋さんに寄るってことでいい?
敦:うん!早く、早く!
??:キットカットなら俺が買ってあげようか!
と、急に見知らぬ男性が声をかけてきた。身長は中の下ってところだろうか、195cm超長身の敦と、女子の中でも長身である涼子と一緒にいると、身長が相当低く見える。
涼子:ちょ、あんた誰?
??:何なら、チョコレートケーキを買ってあげるよ!だからちょっと付き合ってよ!
敦:うん!付き合う!
涼子:え!知らない人でしょ!大丈夫・・・か。あっくん強いから大丈夫だよね。
?:お前は大丈夫なのかな?
急に息が苦しくなった。誰かが私に薬をかがせているみたいだ。眠くなってきた。そして気が付いたら目の前が真っ黒になった。
—起きろ、起きろ涼子!起きろ!
涼子:む、眠い〜。うるさい!
涼太:うるさいだと!お前今どんな状況かわかってるのか!
はっ、と目が覚めた。手足を縛られて倒れてる。近くに鏡があり、そこに涼太が映っていて、呼びかけることができたのだろう。
涼太:お前、後ろから薬かがされて意識飛ばされて拉致られてんだよ!ったく、何してんだよお前!
涼子:うっ・・・何?え、マジ?
涼太:マジ?
ハァ、っと息を吐く鏡の中の涼太。頭をポリポリかいている。
としていると、足音が聞こえた。
涼太:やばい、このままいたら天邪鬼がバレてしまうから引っ込む。何とか持ちこたえろ。
涼子:持ちこたえろって言ったって・・・
?:お〜可愛い子を拉致って来たな。
ヤンキーが3人くらい来た。ヤンキーを見分けるため、A、B、Cと名付けることとする。そしてAは辻屋のシュークリームを持っている。
涼子:ちょっと!私のシュークリーム!あ、コラ食うな!!
Aは私のシュークリームを食べた。食べてしまった。特性シュークリームを。
シュークリーム、シュークリーム、シュークリーム・・・
涼子:・・・・・・・ザケんなよ、クソ野郎。
A:モグモグ、は?
B:何?
涼子:テメェら・・・俺のシュークリーム食ったろ!ザケんな!
B:言葉遣い悪っ!
なぜだろうか?キレたときは男の口調・・・、いや、涼太の口調になってしまう。そして・・・今後、天邪鬼の性質その2を披露することとなる。
涼太:全く、キレやがって、もうこうなったら止められないな。
・・・・・・天邪鬼だと気づかれないように
鏡が光った。そして涼太と涼子が交代した。
天邪鬼の性質その2・驚異的な身体能力
天邪鬼は普通の人間のスペックをはるかに超えた身体能力を持っている。
涼太と交代したことで体が一回り大きくなり、キツく縛られていた縄が破けた。
そして素早く動き、一瞬で涼太は不良A、B、Cを倒した。自分が男の姿になっていることがバレる前に。
まあもちろん、身に着けている服装は変わってないため、今の彼は少しサイズの小さい女性の服を着ているわけである。そして鏡を見てこうつぶやいた。
・・・・・やっぱり天邪鬼はコンプレックスだ
続く