コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 彼は天邪鬼 【オリキャラ募集中】 ( No.77 )
- 日時: 2013/06/06 18:35
- 名前: 莉遠 (ID: gYu/uyWc)
NO.16『気が向いたらな』
涼子:私は桐谷涼子。嘘ついて悪かったけど、さっき君が言っていた涼太の親戚。昔から双子のように似てるって言われてるのよ。
と適当な嘘をついた涼子。変な嘘をついてもすぐバレるので、ある程度本当のことを交えて言うことにした。
美砂:そ、そうなんだ。
涼子:君、私のことが気になってたんじゃないの?
美砂:い、いや・・・
涼子:・・・・・・何があったかは聞かないけど、別に元ヤンでも今は違うんでしょ?だから言いたくなったとき言ってくれればいいよ。
美砂:ううん!ウチはもう過去を乗り越えた!いや、乗り越えとらんからウジウジしとるんかわからんのぉ!でもウチはもう、昔のウチじゃない!
ということで、過去の出来事(NO.15>>73参照)をすべて話した。
美砂はまだ完ぺきには乗り越えてはいないが、改めてまた、過去と向き合う決意をした。
涼太:ハァ・・・
慎二:あー、桐谷?なんか今日ため息多くない?
涼太:別に、色々あったんだよ。
この間の水族館のことだ。何とか誤魔化したが、結局美砂の友達でいる限りいつバレるかわからない。しかも変なヤンキーに目をつけられたかもしれないし。まあいざとなれば自分が蹴散らすけど。
さらに、なんか美砂がチラチラこっち見てる。どうせ親戚なんだねって言う機会をうかがってるんだろう。あー、ストレス溜まる・・・
?:あ、あああああ!あの!き、き、桐谷くん!
扉から本を持っている女の子が大きな声で俺を呼んだ、あれは・・・
涼太:えっと・・・、ああ沢田さん。確か今日だったよね、期限日。どう?ちゃんと勉強できた?
華:え、あ、はい・・・お陰様で・・・ありがとうございました。
と言って本を差し出した。その上にはクッキーがあった。友達の意見を聞き入れて手作りクッキーを作っておいたのだ。
涼太:え?これ、いいの?
華:は、はい・・・期限ギリギリなので・・・その、お礼です。
涼太:別に気にしなくていいのに・・・まあもらっとくよ。サンキュ。
と言って慎二曰く殺人級の笑顔をして自分の席に戻っていった。つまり、華は半分死にかけた。
華:(ヤバい〜、イケメンすぎる!!てか、まだ名前覚えててくれた。あ〜、やっぱ桐谷くんカッコいい〜!
そして帰り・・・
慎二:オイオイオイ!俺が前言ってた女の子って俺の知り合いって本当か!?
涼太:知るか!顔近いうるさい!別にあくまで親戚だからそんな会ってるわけじゃねぇし!
知らない間に慎二に涼子のことを言っていたらしい。ったく、面倒なことしてくれたな、マジで。
慎二:じゃあとりあえず調べてくれよ!涼子ちゃんって言うんだ!な、頼むよ!親友だろ?
涼太:ったく・・・はいはいわかったよ。気が向いたらな。
慎二:ありがとう桐谷!お前と友達でよかった!
涼太:調子いいな、マジで。ってアレ?
向かいの歩道である女の子が重そうな荷物を持っているのが見えた。
あれは・・・
涼太はその女の子のところに走って行った。
慎二:ちょ、どうした涼太。
涼太:なっちゃん!
なっちゃん(?):ん?あれ?りょーくん!久しぶり〜!
慎二:か、可愛い!
違う高校の制服を着たかわいらしい女の子だった。
慎二:だ、誰この子?制服からして葵高校の・・・
涼太:俺の中学のときの同級生、なっちゃんこと岸谷夏姫ちゃん。なっちゃん、こいつは俺の高校の友達の古畑。
夏姫:初めまして。岸谷夏姫です。よろしくね、古畑さん。
涼太:それより荷物、重そうだね。文化祭の準備かなんか?
夏姫:そうなの、ちょっとたくさん買いすぎちゃって・・・、ちょうどセールだったからつい・・・ね
確かにレジ袋にはいろいろなものが沢山入っている。
涼太:学校まで運ぶよ。葵高校って確かここからそんなに遠くないでしょ?いいよな、古畑。
慎二:いいけどその子まさか・・・お前の彼女!?
涼太:またそれか!彼女なんていねぇよ!
夏姫:でも悪いよ・・・あとちょっとだし
涼太:いいのいいの。女の子にこんな荷物持たせちゃ悪いっしょ?
夏姫:じゃあ・・・お言葉に甘えちゃおうかな。
葵高校、岸谷夏姫以外に、ここでまた涼太は懐かしい人物と会うことになる。
続く