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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ロイ〜ケダモノと呼ばれた少年〜 ( No.10 )
- 日時: 2013/06/29 23:41
- 名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: t7vTPcg3)
#6 「天竜」
〜マドリナ学院 試験会場 控え室C〜
「さっき、マームがいったのを聞いたでしょ!?マームは僕のフレンドなんだってば!!」
「知らん」
「知らん、じゃなくて!!」
「たとえなんだろうが、俺はタマゴの仇を討つ!!!そこをどけ!!!」
「……え?タマゴってどういうこ」
「いけ、シューガ!!!」
ロイの声を遮って叫ぶレオ。再びマームに襲いかかるシューガ。
……しかし、さすがにマームも同じように固まってはいなかった。
「そうか…そんなに戦いたいか……。しかしな、生きてるものにはどうしても強弱の差ができてしまうねん。それを……わいがハッキリさせたるわ!!」
次の瞬間、まばゆい光があたりを包み込む。それまで違うことをしていた他の受験生もさすがに驚いた表情でロイたちの方を見た。
「だっ、だめだよマーム、特にここでは!!!!」
ロイがそう叫ぶも虚しく、マームは形をどんどん変化させていく。
そして、遂に……。
天竜、現る。
「さぁ、かかってこい、我に戦いを挑む愚かなる鷹よ!!」
そこにマームの面影はなく、真っ白で巨大な竜が、ただせせら笑っていた……。
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