コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ロイ〜ケダモノと呼ばれた少年〜【#15「紫色の哀愁 ( No.114 )
- 日時: 2013/07/14 22:28
- 名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: Au8SXDcE)
☆':.*お知らせ*.:'☆
ナントナント参照が500を突破してくれました!
ほんともうまじで気が狂いそうです←
読者様の皆様にめちゃめちゃ感謝です!!あと運営者様にも←
本当にありがとうございますっっっっっ!!!!!!!!!!!
気が高ぶって落ち着かないのでちょっと土に埋まってきます←
でも、企画が溜まっていくなぁ……(;・∀・)アハハ
って思っていたら、ハッと気がつくことが。
「……あれ、まだ100突破記念やってなくね?」
………………Oh
しまったぁぁぁぁあああああぁああぁぁああああああああ!!!!!!
……てなわけで、やっと投稿します((遅い
えっと、一応能力試験が終わったあとの休日、という設定です。
じゃないとレオとロイが一緒にいるわけがないので 笑。
まだ能力試験は始まってすらいませんが(ぐだぐだすぎて……皆、裏設定多すぎるんだよぉおぉぉおおお!!!!)。
「訳分からんけど……ま、いっか。暇だし。見てやるぜ((ヘッ」
的なノリでいいので見ていってください_○/|_オネガイシマス!!!
それでは、500突破を祝っている記事で100突破企画を書くという意味不明な状態ですが、見ていってくださいましm(_ _)m
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遅すぎる参照100突破記念企画「とある休日の猫騒動」
「……なんでこんな数の猫と過ごさなくちゃいけないんだ……」
少年の足元にじゃれこんでくる猫たちを軽くあしらいながら、少年はつぶやいた。
なぜこんな状況になってしまったのか。それは数分前にさかのぼる。
静かに紙をめくる音だけが心地よい。青い髪の少年は、壁に寄りかかって座りながら本を読んでいた。
少年は、この静かな空間が好きだった。出来ることなら、いつまでもこうしていたい。誰にも邪魔されず、自分だけの時間を保っていたかった。
……しかし、それは叶わないことで。
ドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえる。少年はそれに気づくと、ハァ、と溜息をついた。
「レオっ!!いる!?」
ドアが開くと同時に少年と同じく青い髪の少女が叫んだ。
「……何か用か」
少年が冷たい目で少女の方を睨むが、少女には通用しなかった。
「私、これから友達と買い物行ってくるの!でもそこ、動物連れ込むの禁止なんだよね。だからさ、少しの間だけ、レオがミルの面倒見ててくれない!?」
少女がまくし立てるように勢いよく喋る。ちなみに、『ミル』とは少女のフレンドのことである。
お前も動物だろ、とくだらないツッコミを心の中でしながら、少年はそれを即座に断った。
「嫌だ」
「……えー!?どうして!?」
「面倒くさいから」
先程も言ったように、少年は一人で静かに本を読んでいたかったのだ。ただでさえ幸せな時間を妨害されて、しかも一方的に動物の世話を押し付けられそうになったら、誰だって嫌な顔をする。
しかし、少女の方が一枚上手だった。
「残念。レオがそういうと思って、絶対に断れないように可愛い他の皆の猫ちゃんも一緒にいーっぱい連れてきたから」
「な!?」
少女が言うが早いか、すごい数の猫たちが少年の部屋になだれ込むようにして入ってきた。
「……ニャーニャーうるさい」
「そんなこと言わないの!!いいじゃない、レオは何だか知らないけど昔から猫ちゃんに好かれる体質だし。なんとかなるわよ」
「なんとかなるって、リリー、お前……」
「あ、もう行かないと待ち合わせに間に合わない!!……ってことで、猫ちゃんたちの面倒見るの、よろしくね!!」
少年の言葉を遮るように言ってその場を走り去る少女。少年はまた、溜息をついたのだった。
そんなこんなで今に至る。
「……さて、どうするか」
とりあえず、この量の猫をレオの部屋にずっと居させるわけにはいかない。
さっきリリーが言っていたが、レオはなぜか昔から猫によく好かれる体質だ。
つまりと言うのもおかしいのかもしれないが、レオが動けばどこまでもついてくる。
……ちなみに、レオはそこまで猫が好きではないのだが、今はあまり関係ないだろう。(大アリだっ!!!by,レオ)
「まぁ、とりあえずリビングに移動させるか。ここは狭すぎるし」
だるそうに部屋から出るレオ。そのあとをぞろぞろと猫。傍から見れば、すごく奇妙な光景だった。
「ほんっとうに自由だな……」
リビングに着き、思い思いに動き回る猫たちを眺めながら、レオはそう呟いた。
あくびをしている猫を見ると、猫が悪いわけではないのだが何故か無性に腹が立つ。
「俺だって自由な事をしてたかったさ」
むくれた顔でそう言うが、猫に愚痴っていても仕方がないのでなんとなく時計に目をやる。午後2時23分。
「……6時までは帰ってこないな、アイツ」
後約3時間半もある。長い。本日3回目の溜息をついて、レオはまた猫達を眺めた。
……と、不意に玄関のチャイムがなった。
「……宅配便か?何か頼んでいたものあったっけ」
動くレオについてこようとする猫達に「待て」と小さな声で言うと、レオは玄関へと向かった。
「……どちら様ですか?……って、あ」
ドアを開けたレオは、驚いたような顔をして相手を見た。
「やぁ、レオ」
「……何か用か、ロイ?」
はにかみながら笑うロイが、そこに立っていたのだった。
「さっきリリーに会ってね?『今私の家に行くと面白いことになってるわよ』、って言われたから、来ちゃった」
「……リリーの奴……」
てへ、と笑うロイを見て、レオはリリーを少し恨んだ。
(こんなこと言われたら断れないじゃないか)
「……面白いというか、凄いことになってるだけだ。面白がってるのはリリーだけだよ」
「凄いこと?」
誤魔化そうとしたが、逆にロイの興味を惹いてしまった様だ。どもるレオ。
「あぁ……っと。……ロイ、お前って猫嫌いだっけ」
「……え?ま、まぁちょっと苦手かも。一匹ならいいけど、沢山いるとなると……。って、どうして?」
「……そっか」
勝手に納得するレオ。
「ちょっと、答えになってないよ」
「ま、どうせ俺も暇だし、ちょっと寄ってくか?」
「……会話が成り立たないんだけど……。でも、レオの家なんて来るの初めてだし、そうさせてもらってもいいかな?」
「別に普通の家だけどな。……今はちょっと普通じゃないかもしれないが」
後半はぼそっと小さく呟き、聞き返そうとするロイの言葉を遮って「入ってくれ」とロイを促すレオ。一瞬不思議そうな顔をするが、頷いてゆっくりと家の中に入っていくロイ。
しかし、部屋の中を見た瞬間、「お邪魔します」と言いかけたロイの動きが止まった。
「……え?」
(あ、気づいた)
急いで鍵をがちゃっと閉めるレオ。ちなみに、レオの家の鍵は外側の場合はもちろん、内側も鍵を使って開けなくてはいけない。鍵をなくしたら家に閉じ込められる、と言うある意味恐ろしい家だが、今はどうでもいい。重要なのは、なぜレオが鍵を閉めたのか、ということである。
「……ね、猫がいっぱい……」
冷や汗を流すロイが見たのは、レオにさっき「待て」と言われて黙って待ったままの無数の猫達だった。しかも、こっちの方をガン見している。
「ちょうどこの数の猫を一人で面倒見るのは難しいと思っていたんだ。ロイが来てくれて助かったよ」
ロイに営業スマイルを向けるレオ。
「……ぼ、僕、レオを助けるなんてこと言ったけ!?それに、さっき猫は苦手だって……」
「待たせてゴメンな、客が来て。でも、お前たちと遊んでくれるようだ。俺よりはいいだろ?存分に遊んでもらえ」
猫のせいで顔が真っ青なロイが言った言葉を聞いていないかのように遮り、さらっと(ロイにとっての)爆弾発言をするレオ。
「……え、ちょ、レオ、僕の話聞いてる!?」
(……ふぅ、これで一人静かに読書ができる)
ロイを無視して2階へと上がっていくレオ。焦るロイを横目に、レオはそのまま自室に鍵を掛けて閉じこもってしまったのだった。
恐ろしいくらい静かなリビング。そこには、愕然とするロイと、遊んでもらえると聞いて目をぎらつかせながらロイを見ている猫達が残っていたのだった。
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く、くそう、文字制限め……。
てなわけで、一旦切ります!!すみません!!