コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ロイ〜ケダモノと呼ばれた少年〜 ( No.123 )
日時: 2013/07/18 16:39
名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: UNL2z9Yl)

夏休み前なので早帰りのぴんうさです(`・ω・´)
懇談会は昨日終わったのでもうフリーだぁあぁあああ((黙
はい、早く更新しろって話ですよね、すみません。

なんだか書き方がおかしいかもしれません。コメ返のノリで書いてしまったような気がします。軽い気がします←
も、もちろん作者は出てきませんしある程度は抑えてありますよ!!

それにまた『誰か』という不明な謎な人物が出てきてます(´・ω・`)
面倒くさい話ですみません←

それでもついてこれるという心が宇宙……いやブラックホール並みに広い方はどうか読み進めていってください。

……それにしても企画どうしましょう゜(゜´Д`゜)゜

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#17 「保健室教師の暴走」

〜マドリナ学院 試験会場〜

今にも殴り合いの喧嘩を始めそうだったリリーとハルを他の二人がなだめていると、さっき聞いたばかりの鈴のような声が再度会場に響いた。

「皆さん、試験開始までもうすぐとなりました。本当はもう少し早く試験内容の詳しい解説をするつもりでしたが、少し予定がずれてしまったので早口で説明させていただきます。申し訳ありません」

いつの間にか会場に来ていたのだろう。
さっきまでのヘラヘラしていた様子は一切無い、真面目な試験官に戻ったキャシーが 無表情で台の上に立っていた。

「……何よ、あれ。まるで私達を責めているような言い方じゃない」

ムッ、とした顔でリリーが言う。

ハルのせいでもあるのだが、今リリーはものすごく不機嫌だ。
そのため、何を言われても悪い意味でとってしまう様で。
しかもそれをまたハルがからかおうとしたため、慌てて止めるロイ達。

そんなロイ達をよそに、またキャシーが口を開いた。

「……えー、今回の試験は     ペアを組んで受けていただきます」

なにかの書類を見ながら、キャシーが突然しれっとそう言った。

「……っえ!?ぺっ、ペア!?」

あまりにも違和感なく言われたため、少し遅れて反応するロイ達。
他の受験者たちも、『ペア』という言葉に動揺を隠せない様だった。

一瞬ちらっとロイ達の方を見るキャシーだったが、すぐに目をそらして次の言葉を発する。

「特に組む相手は決まってはいないので誰でも構いませんよ。…………ただし」

不意に、キャシーが口をつぐんだ。

「……?ただし、何だ?」

次の瞬間、キャシーはどこから出したのか分からないマイクを右手に握り締め思いっきり叫んだ。

「男女ペアなんて青春は許さんぞ餓鬼共ォオォオオオオオオ!!!!!!」

キィーーンと耳障りな高音が会場中に広がる。やりきったかのように、ニッコリと微笑むキャシー。

(……もしさっきの保健室でのキャシー先生を見ていなかったら、今頃僕、腰が抜けてただろうな……)

いきなり性格が豹変したキャシーを見て、耳を塞ぎながらロイは溜息混じりにそう思っていた。
レオはレオでキャシーに向かって何か「し」から始まる暴言を吐きそうになったリリーを必死になだめているし、ハルはそれを見て盛大に笑い転げている。
このパニックの一番の原因のキャシーを台の上から引きずり下ろそうとする他の教師達に、あまりのことにざわめく受験者達。



————そんな状況の中で



                          『誰か』が呟いた。



「……なんだ、案外上手くやれてるじゃないか」



誰も聞き取れなかったその声は、人影とともに人混みの中に消えていった。