コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ロイ〜ケダモノと呼ばれた少年〜 ( No.141 )
日時: 2013/07/22 10:53
名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: dYj6UkhT)

……なんじゃこりゃ。ってなるかもしれません。
正直、恋愛になっているかどうかさえも分からなくなってしましました←

文章だけで分からない部分はなんとか妄想((殴 じゃなくて、想像でまかなってくださいw

批判は受け付けません(`・∀・´)……冗談ですどんとこいでございます。

それでは、グダグダで終わるであろうこの話を最後まで見られると言う方は、読み進めて言ってくださいませ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「参照600&700突破記念企画「執事&メイドコスプレ喫茶in夏の学園祭・後編」

(どっ、どうしよう)

リリーは今、パニックに陥っていた。

(ロイがさっきからこっちをガン見してるっ!!!)

リリーは先程からロイの視線をずっと感じていた。

(あ、もしかして私が今、メイド服だから!?)

とんだ勘違いである。

「……ねぇ、リリー?」
「うっ、うえぇい!?」
(うわっ!変な声でたっ!!……引かれたかな……?)

リリーの不安とは裏腹に、ロイの口から出たのは

「なんでさっきから同じとこばかり掃いているの?」
「……え……?」

足元を見るリリー。
床はあまりの摩擦でキラキラに輝いていた。

「わっ!?本当だ!」

慌てた様子のリリーを見て笑い出すロイ。

きゅんっ

(……?何、今の音。心臓からありえない音がしたんだけど)

ガラス窓で自分の顔を見ると、ぼんやりとだが顔が赤いことが分かった。

(ねっ、熱でもあるのかしら!?)

顔中を自分でぺたぺたと触るリリー。

「リリー、どうしたの?」

気づくと、リリーのすぐ目の前にロイがいた。

「わぎゃおうふっ!?」

あまりに驚いたせいで、リリーはひっくり返った。

「って、ええ!?り、リリー、大丈夫!?」

リリーの前に手を差し出すロイ。
心配そうな瞳がリリーを見つめる。

ぼふっ

「……反則よ、馬鹿」

リリーはロイの手をぐいっと引っ張って立ち上がると、真っ赤な顔を見られないようにうつむいて言った。

「ありがとう」

それを聞くと、ロイはにっこり笑ったのだった。



「……あーあ、忘れ物しちゃった」

ぱたぱたと廊下を走る人影があった。
……ハルである。

「レオの執事姿の写真を忘れるなんて一生の不覚だわ!」

向かうはロイ達がいる教室である。



「僕もリリーを手伝うよ。見てるだけだとなんだかすごい罪悪感があるんだよね」

苦笑いしながらいうロイ。

リリーは嬉しそうに

「もちろん、頼むわ」

と言った。

ところが、リリーが何かにつまずいた。

「きゃっ!?」
「わっ!?」

ロイの方に倒れこむリリー。
ロイもいきなりのこと過ぎて対応できなかった。

二人で同時に床に倒れこむ。
綿埃が宙を舞った。

「……いったぁ……」

むくっと上半身だけ起き上がるリリー。
すると、自分たちの状況がとんでもないことに気づいた。

リリーがロイを押し倒したような形になっていたのである。

「んぅ……」

ロイが目を開けた。そして、赤面した。

「り、リリー?これは……」

さて、読者の皆様は、大体のオチがお分かりだろう。
今は、ハルが教室に向かっている。
そして……。

「着いたっ!」

ドアが大きく開く。
ハルは教室を見渡し、ロイとリリーの状態を発見し、硬直した。

「……お邪魔したわね」

ぴしゃり、とドアが閉まった。

……教室を、無が包む。

しばらくすると、リリーは立ち上がった。

「……完璧に勘違いされたわね」
「……ごめんね、僕のせいでもあるよね」

申し訳なさそうにうつむくロイ。それを見て、リリーがふっと笑った。

「まぁ、別にロイならいいけどね」
「……え?」
「なんでもないわよ。気にしないで」

リリーは、満面の笑みを浮かべたのだった。