コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ロイ〜ケダモノと呼ばれた少年〜 ( No.15 )
- 日時: 2013/06/30 00:17
- 名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: t7vTPcg3)
なんだか、き、緊張してきました……!!笑。
ダイアナ〜……。上手くまとめておくれよ〜〜!!!
ダ「嫌です。あなたが作者ならあなたが何とかしなさい」
……むっちゃ上から目線でいわれた☆(´;∀;`)
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#8 「天竜vs妖精」
〜マドリナ学院 試験会場 控え室C〜
泣き叫びながら逃げ惑う人々。
その中で、一人の少年が必死に竜に話しかけていた。
「……ちょっ……マーム……!!!なんかいろいろやばいことに……!!!シューガはもうレオの後ろに飛んでっちゃったから!!だから早く元に戻って!?」
「うーん、せっかくこの姿になったんやし、何もせんで戻るんも、つまらんのやけどなあ」
けらけらと明るく笑うマーム。一方、真っ青な顔で慌てているロイ。二人の顔はとても対照的だった。
すると、そこに凛とした声が響く。
「ガキども!!そこをどけ!!」
「えっ?……わっ!!」
イキナリ剣先を向けられて、驚くロイ。
「あなたたち、この竜の餌食になどなりたくないでしょう!?だったら、早くしっぽ巻いて逃げてなさい!!」
言い方は荒いが、その緑の髪の女性からは自分たちを心配してくれている、という気持ちがすごく伝わってきた。
……しかし……。
「あ、あの……実は、マーム……じゃなくて、天竜は僕のフレンドなんです……」
言いにくそうに話すロイ。だがそんな言葉を信じるはずがない。その証拠に、ものすごく怪訝な顔をされた。
「……はぁ?何を言っているんです。この天竜は昔、たくさんの人を殺した、という結果が残っているのですよ?フレンドになれるわけがないでしょう。いいから早く逃げなさい!!」
今度はしっかりと剣先をマームに向けてから言った。
一方、マームは昔自分が人をたくさん殺した、と言われたことに腹を立てたのか、わずかだが殺気を放ち始めた。明らかに喧嘩腰だ。
「わいは人なんか殺しとらんで?なんかの勘違いやろ、姉ちゃん」
「……ほぉ……?人間の言葉が分かるし話すこともできるのですか。さすがは天竜、といったところですね。……ならば話は早いです。私は今からあなたを斬る!!」
マームの問いには答えず、その言葉を言い終わるか終わらないか、緑の女はマームに斬りかかった。
「遅い遅い♪」
そして、一瞬は質問を無視されたことによってむっとするも、攻撃を可憐に避けていくマーム。しかも、なんだか楽しそうだ。
「ハァ、ハァ……。その太くて長い体の割には……随分と早い動きをするのね……」
一旦攻撃をやめて息を整える女剣士。その間も、相手からは目を離さない。
「……なーんや、もうバテとるのか?せっかく久しぶりの戦いなのに」
明らかに、残念そうな顔をするマーム。それを見て、ついムキになる女性。
「な、何言ってるの!!これだけで、負けてたまるもんですか!!」
そして一言ボソッと
「本当は魔法は使いたくなかったんだけど……」
と呟くと、叫んだ。
「フェアリーレイン<<妖精の雨>>!!私の本気を見るがいいわ、マームルト・ロイド!!」
妖精の舞台の幕が今開く……。