コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ロイ〜ケダモノと呼ばれた少年〜 ( No.163 )
日時: 2013/07/27 18:20
名前: ぴんくのうさぎ ◆v8I1Bhr5SU (ID: EOxiYAsu)

はい、てなわけで遅くなりましたが、参照800&700突破記念企画が完成いたしました!
主にリリーが少しの間暴走する話です。←
なんか最後はリリーが可哀想かもしれませんが、それは仕様ということでwwww
あ、リリーが睨んでくる。殴られる前に逃げましょう←
作者のページ終わりです☆それでは楽しんでいってください!

※キャラが崩壊している部分があります。
※青春恋愛学園……にしたつもりですが、ぐだぐだになりました。すみません。
※なんだかよくわからない部分があります。ご了承ください←

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

参照800&700突破記念企画「執事&メイドコスプレ喫茶in夏の学園祭・続編」

「……まぁ、ハルには誤解されちゃったけど、後で説明しておけば大丈夫でしょう」
「そうだね。何かあったわけじゃないし」

何かあったら大問題である。

「じゃ、打ち上げ始めましょうかー!!!」
「え?」
「ほらほら、ロイも座って座って!余ってるコーラとかあるし」
「え、あ、うん。……あ、もしかしてそのために残ってたの?」
「もっちろん!当たり前じゃない」

プシッとコーラのペットボトルの蓋を開けるリリー。

「はい、コーラ!」
「……あ、ありがとう」

コーラを飲んで「くぅ〜っ」とうなっているリリーにロイは苦笑いしたのだった。



事件が起きたのはその数分後である。

リリーの様子がおかしくなってきたのだ。
顔は赤いし目もうつろ。

「り、リリー、大丈夫?」
「うーん、大丈夫〜……」
「……全然大丈夫そうに見えないんだけど……」
「うーん、大丈夫〜……」
「……あれ、リリー?」
「うーん、大丈夫〜……」

何故か同じ言葉をリピートするリリー。
言いながら、コーラをぐびぐび飲んでいる。

「……リリー、もしかして……」


「酔ってる?」


コーラで酔う人はたまにいるらしく、よく知らないがカフェインで酔う……らしい。

「酔ってないわよ〜」
「僕はこっちだよ」
「あー、ごめんごめん」
「それはハンガーにかかった衣装だから」
「えー、ロイどこ〜?」
「だからここだよ」

リリーの目の前で手を振ってみる。

すると、次の瞬間ロイにがばっと抱きつくリリー。

「え、ちょ、リリー!?」
「……やっぱり酔ったみたい。ロイ、介抱してくれる?」

ニタァッと笑いながら、下からわざとらしくロイの顔を見上げるリリー。

「ちょ、リリ……」
「私、ロイのこと好きになっちゃったかも〜」

メイド服を着ているためより色っぽく見えるリリー。真っ赤になるロイ。

「い、一回離れて!」

リリーを引き離そうとするロイ。

「どうして?別にいいじゃない、ハグくらい」

やはり酔ったようで、精神年齢が15歳くらい上がってしまったようだ。

「……リリー、早く元に戻ってぇええ!!!!」

(※ちなみに、酔うと本当の自分が現れるらしいですね。……まさかリリーの本当の姿って……((((;゜Д゜)))) )



一方、廊下を逆走する足音。しつこいようだが、ハルである。

「そういえばハル、レオの写真撮りに来たんだった。……多分さっきのアレは事故なはずだし、いい話のネタにはなるだろうけど、ロイ達のこと皆には黙っておいてあげようかな」

そして、教室のドアに手をかけた——



ガラリと教室のドアが開く。

そこにはロイに抱きつくリリーがいた。
涙目でハルを見るロイ。


ぴしゃり。


(……ハルったら、さっきのがそんなに衝撃的だったのかしら?いくらリリーでも、自分からロイに抱きつくはずないじゃない。それか、また事故かも知れないし)

ふぅ、と深呼吸をしてもう一度ドアを開ける。


がらり。


「……うぅ……ハルぅ……」


ぴしゃり。


(……間違いない)

「リリーがロイを襲ってるぅぅうぅうううううぅううう!!??」

思いっきりドアを開け、膝蹴りをリリーの頭に食らわせるハル。
Critical hit☆だった。

「痛ッ!?」

がくり、と気絶するリリー。

「リリーの馬鹿が!ロイ、本当にごめんね!まさか自分からこんな行動に出るなんて!」
「あ、違うよ!……リリー、酔ってて……」
「……酔う?……何に?」
「……あれに」

コーラを指差すロイ。

ハルはしばらくポカンとしていたが、やがて笑い出した。

「え?まさか、こっ、コーラに酔うなんてっ……!あはははっ!!そんな人、本当にいるんだっ!きゃはははは!!!!」

腹を抱えて笑い転げるハル。

ひとしきり笑うと、

「あー、お腹痛い」

涙を指で拭いながら息を整えるハル。

「それにしても、本当に迷惑かけたわね。あのアホ、後でレオに暴露してやるわ」

ニコニコと楽しそうに話すハル。それが悪魔の微笑みに見えたロイだった。



「ん……」

しばらくすると、目が覚めるリリー。

「あれ、私あのあと……?」

どうやら記憶がないらしい。
教室をきょろきょろと見渡している。

そして、自分の姿を見てぎょっとした。

「な、なんでぐるぐる巻きに縛られてるの!?」
「目が覚めたか、リリー」

リリーが暴れていると、地の底から響くような低い低い声が響いた。

「れ、レオ!ちょっと、これ、どういうこと!?」
「……話は全部ハルから聞いた。ロイを襲いかけたそうだな」
「はぁ!?何言ってんの、そんなことするわけないじゃない!!ていうかこのロープ、ほどきなさいよ!」
「……ごめんねリリー。リリー、コーラで酔ってて、その……」

レオの後ろから顔を覗かすロイ。
その時のことを思い出したのか、また顔が赤くなった。

「……え?え?私何したの、ねぇ!?」
「……お前の兄として、俺はお前を正しい道へと導かなければいけない。許せよ」

レオの鉄拳が、喚くリリーの頭に飛んでいったのは、言うまでもない。


※「……あれ?これって、私が一方的に殴られただけだよね!?」(リリー、後日談)