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†運命の花嫁にアズサが贈るwedding†

「アズサ君…」

私は重い声色で呼びかける。

「どうしたの？」

いつもと変わらないアズサ君。

私の心臓がばくばくとなり出す。

「私…」

唾を飲み込み口を開いた。

「子供が出来たの…」

「ぇ…」

アズサ君の笑顔がなくなる。

ぁ…

心臓がズキリと痛む。

子供がいると知って驚いたけれど、嬉しかった。

だけど、アズサ君が受け入れてくれるか心配だったのだ。

「本当に？」

「ぅん…」

私は瞳を固く閉じて返事をまつ。

「やっっ」

「…」

「やったぁぁぁぁ！アリス！大好き！」

大きな雄叫びをあげたかと思うと、アズサ君は私の身体を思いっきり抱きしめる。

「い、痛いよ。アズサ君」

「ぁ、そっか！安静にしないとね！えっと…僕何すればいい？何でも言って！」

あたふたと何もしないのに動き回るアズサ君。

「ふふ」

その行動があまりにも面白くて笑ってしまう。

「ア、アリスっ何笑ってるの？」

不機嫌そうにムスッとしたアズサ君にまたもや笑いが込み上げた。

「アリス！」

…この頃は何ともなかったのに…

何で今は…

こんなことになってしまったのだろう…