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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス†【§番外編トーマEND§】 ( No.146 )
- 日時: 2013/07/13 00:17
- 名前: 珠紀 (ID: 6AakIVRD)
†運命の花嫁にスバルが贈るwedding†
「……………」
「……………」
どうしたものか。
午後6時。
お昼寝をしていて、目が覚めると…
「…………」
ガッチリ私の身体を抱きしめて寝ているスバル君。
それも後ろから抱きしめてるわけではなく前からだ。
そのため少し動いただけで唇が触れそうな距離。
「スバル君、スバル君」
ぺちぺちと頬を叩く。
「ん…アリス…」
寝起きということでハスキーがかった声がとても色っぽい。
「おはよ」
短く言い放つ。
結婚してもスバル君の無口は変わらない。
「スバル君…本当にこれ、心臓に悪いからやめてね?」
そう。
このように目が覚めるとスバル君が張り付いてるのはこれが初めてではない。
「…」
嫌々というように頭を横に振り私の瞼にキスを落とす。
…大きい赤ちゃんのようです。
頭をポンポンと撫でる。
だけどその手をがっつり掴まれ身体が反転した。
「…っ!?」
勢いよく覆い被され、押し倒されているような体勢だ。
あれ…怒ってる?
無表情で分かりにくいが、確かにムスッとしている。
「子供扱い」
あぁ…それで膨れてっっ
「!?」
いきなり首に激痛が走る。
「…ぃ…たぃ…っ!」
ガブガブと首を噛み千切られるようにかじられる。
時々舐められて、身体が跳ね上がる。
「スバル…くっ」
「…は」
そっと唇が放された。
ジンジンと痛みが残っている。
「お仕置き」
痛みで瞳から出た雫を頬に手を当てられ、親指ですくわれる。
「ごめん、痛かった?」
…さっきまで乱暴だったのにいきなり優しくしないでほしい。
そんな顔されると頷くことしか出来ないじゃないですか…
私はじんじんとした痛みを感じながら、静かに頷いた。
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