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Re: †4人の死神と囚われアリス†【§番外編スバル7/14§】 ( No.155 )
日時: 2013/07/14 23:49
名前: 珠紀 (ID: 19azOdVu)

†スバルside†

ーAFTERー

『私もです…スバル君』

あの後俺は…

「……スバル君。朝だよ」

そう言う隣で横になっているアリスを抱きしめる。

「……スバル君」 

「……んー……」

棒読みで返す。

「スバル君。今日、ルキさんたちのところに行くんじゃないんですか?…早く起きないと」

「あー……もうちょっと」

ぎゅっとアリスを抱き締める。

…小さい。

これ以上強く抱きしめたら潰れそうだ。

「………。だから、ちゃんと寝ようって言ったのに」

「ベッドに入ったのは早かった。…アリスが可愛いから悪い」

「え、あ」

顔を真っ赤にするアリス。

「キスして…なんてアリスからめったに聞けない言葉だったから」

「っ……い、言いました……っけ?」

しらを切るつもりなのか。

「言った。超可愛かった。あんなアリス…貴重」

恥ずかしくなったのか、毛布を顔にかけるアリス。

「あと、少し拗ねてた。スバル君はキスに慣れてるとか、なんとか…あれってヤキモチだよな?」

「あ……だ、だって、それは…」

アリスの顔はゆでだこのように真っ赤で今にも爆発しそうだ。

「ヤバい…死ぬほど可愛い…」

「無、無表情で言われても」

…そんなこと言われても、この顔なのだから仕方ない。

「…アリスは?」

顔に被さっていた毛布をひっぺ返し、アリスの顔をみる。


「……好き、だよ」

…………………………。

「…今日はやっぱりルキのところには行かない。ベッドから出ないで…ずっとアリス抱きしめてる」

「ええ!…でもルキさん怒るんじゃ…」

ルキ…怒る。

想像して、何故か行かなければならないような気がした。

トーマとアズサに被害加えられそうだし。

「………1時間で戻るから、服着替えないで。起きないでそのまま待ってて」

「っ……!冗談……だよね……?」

冗談なわけがない。

さんざん我慢させられたのだ。

このくらいいいだろう。

「……スバル君……っ」

そっとアリスの手の甲にキスをおとす。

「…行ってくる。いい子で待ってろ、アリス」

『アリス』

愛しい名前を呼んで、俺は家を出た。

俺の、

大好きなアリスーーー…。

END