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Re: †4人の死神と囚われアリス†【§本編始動7/16§】 ( No.167 )
日時: 2013/07/18 19:17
名前: 珠紀 (ID: RshqcS9m)

…『父』?

「…どういう意味…ですか?」

この人は何を言っているのだろう。

…そうだ。

ここは夢の中だ。

夢にすぎない。

「夢…だと思うておるだろう」

「っっ!?」

心の中を詠まれないるような言葉をかけられ、身体が硬直する。

「これは、夢ではない。しばし、お前の意識に入らせてもらったのだよ…」

意識…?

そんなことって…

「そして私は…人間ではない」

『人間ではない』…?

「アリス、お前は…半神なのだ。神の私と哀れな人間の娘から生まれた」

「な…に言ってるんですか?私は人間です!それに!私にはセンリっていう父がっ」

あ…れ?

そういえば私…ママの話を聞いたことがない。

ママらしき写真も物もなかった。

「何?何なの?」

頭が混乱する。

「センリというのは私の名だ。奴は私の分身にすぎん…作られた物よ」

「う…そ」

私は半神で…

『パパ』はパパじゃなくて

本物の父はこの人で…

じゃあ…私が狙われていた理由って…

「わ…たしが半神だから…神の子だから…狙われてるんですか…?」

この答えを聞けば、私は認めざる終えなくなる。

『神の子』だと。

「そうだ」

『そうだ』ーー…

その言葉が頭をぐるぐるとまわる。

「神の血を飲めば美しくなれる、肉を貪れば長寿が望まれる、神に愛されたものは永遠の幸福が待っている。…人間たちが勝手に作りだした幻想だ。哀れなものよ…」

だから、『狙われる』。

そう…信じているものたちにーー…。

…あの、サングラスの男もその1人だったのだろうか。

「じゃあ…あの4人も」

「奴らは人間じゃ」

『神なの?』という言葉を言う前に返される。

「いや…今は元人間と言った方がいいだろうか」

元…人間…?

「…彼等はアリス…お前を守るために私から力をもらっている。今や、大抵のことでは死なぬ」

私を守るために…どうして。

私とあの4人は何の接点も…

「まだ、思い出さぬか」

「え…」

「まぁ、よい。そのために来たのだ…お前に過去をみせてやろう」

手招きする彼の元へ行く。







ーー…さぁ、過去へ

お前の失った記憶をーー…

『取り戻すために』