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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.17 )
- 日時: 2013/06/05 22:30
- 名前: 珠紀 (ID: E5D2o5gk)
- 参照: http:/
〜ARISU〜
「ごめんください!!開けてください!!」
泣いてかすれた声で教会の扉を叩く。
しばらくすると扉がゆっくりと開き中から人が出てきた。
「…お前か。センリの娘」
黒いサングラスをかけた男が上から私を見下ろす。
…この人が教会の人?
『センリ』というのは私の父の名前だ。
その名前を知っているということはやはり、教会の人なのだろうか?
「残念だったな。お前はここでゲームオーバーだ」
男は鼻で笑うと教会の扉を全開きにした。
「!?」
言葉を失う光景が広がる。
神父の服を身にまとった人たちがあちらこちらに倒れていた。
「ぁ…」
あまりの光景に足がすくむ。
腰の力が抜けぺたりと地面に座り込んだ。
「終わりだ…センリの娘」
銃口を向けられ目を瞑った。
「…」
???
…なにも起こらない。
「いい度胸だ」
代わりに低い声が真上から聞こえた。
「…っ」
「失せろ…そいつは俺らのだ」
目を開くと4人の男が私を守るように取り囲んでいた。
隣には先程のサングラスの男が倒れている。
「…アリス」
名前を呼ばれ黒い短髪の男に手を差しのべられる。
「わぁっ!可愛くなったね!!アリス」
その手を掴み、立とうとした瞬間今度は金髪の可愛い女の子に抱きつかれた。
「きゃっ!」
「そんなんいいから、早く俺らの家に連れて行くぞっ」
イライラ気味に一番背の高い男の子が私を持ち上げ歩き始める。
「えっ!ちょっ!…ん!?」
「五月蝿い…静かにして…」
ヘッドフォンの男にハンカチで口をふさがれ私は意識を手放した…
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