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Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.215 )
日時: 2013/08/04 23:41
名前: 珠紀 (ID: hqDEfpDX)

→『ルキを選んだあなたへ†キングの世界†』

「…予定より早くついちゃった」

午前9:30

待ち合わせは午前10:00、噴水前。

私は彼の姿をキョロキョロと探す。

「…来てない、よね」

待ち合わせ時間までまだ30分もあるのだ。

来ているはずがない。

「ねーねー、君可愛いね〜。目がくりっとして、頭に大きなリボンつけててまるでキティみたいだね」

知らない男数人に話しかけられる。

「か…かわっっ!?」

可愛いなんて、言われなれていない。

…ルキさんにすら言われたこと、ないし…

「なー、1人だし一緒にどっか行かね?」

「あ…っ」

肩に手を回され、顔が近づく。

「や…っ!」

「触んな…」

目をギュッと瞑ると、低い声が耳元で聞こえた。

あ…

「ルキ…さん?」

そっと目を開くとルキさんに抱き寄せられている私。

「…っち。何だよ、男いんのかよ」

男達はその場を去ろうとするが…

ルキさんが許すわけがなかった。

「待て…こいつに触れて帰れると思うな…」

「いっっ!?っっひ!!!」

ルキさんが私に触れた男の腕を掴んだ。

ミシミシ…と、そんな音が聞こえそうだ。

「す、すみませっ!ゆ、許して…くださっっ」

余程痛いのか、男の顔が真っ赤に腫れ上がる。

「…とりあえず、折っとくか…」

そんな男の顔にも目をくれず、そんな言葉を淡々と吐く。

「だ、ダメですよっルキさん!」

思わず後ろに抱きつき止める。

「…………………」

ルキさんは少し固まってからパッと男の腕を放した。

「…早く去ね」

ルキさんが一言吐くと、男達は血相をかいて走っていってしまった。

「…行くぞ」

そのまま私に目もくれず、手を引かれてズンズンと引っ張られる。

「ル、ルキさっっ」

「消毒だ…」

そう言って私の手を引いたまま近くにあったプールハウスへ入った。