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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.223 )
- 日時: 2013/08/09 22:04
- 名前: 珠紀 (ID: DyzeSRgi)
→『アズサを選んだあなたへ†スペードの世界†』
アズサ君のリクエストで肝試しに来た。
「あ〜楽しみだなぁ〜肝試し、肝試し」
実は私は幽霊とかそういう類のものが大の苦手である。
だけど…
「こんなに楽しそうなアズサ君にそんなこと言えないよ…」
ポツリとアズサ君に聞こえないように呟く。
「ここの神社って出るらしいよ」
「え!?」
出る…って
「冗談冗談っこんなんで、驚くなんてアリスは可愛いなぁ」
よしよしと頭を撫でられる。
ごつごつとした手に、頭一つ分の身長。
可愛いけど、やっぱり男の子なんだなぁ…
「ビデオとか撮ろうか?映ってたりしてね」
「そ、それも冗談だよね…!?」
「冗談冗談っ」
にっこり笑うアズサ君。
…冗談に聞こえないよ〜…
「さっ、行こ!」
「ぁ、アズサくー……」
手を引かれ、神社の階段を登り始める。
…う、
気味が悪い。
月光に照らされている木々がまるで人のように見える。
「ァ、アズサ君。どこまで行くの?」
「もち、上までだよっお参りして帰ろうね」
そ、そんな〜…
本当に楽しそうなアズサ君。
「大丈夫だよ」
キュッと手を強く握られる。
「僕がいるからね」
アズサ君の笑顔に怖さが少し和らぐ。
「ぅん」
どんどん上に登っていく。
「ぁ、あれかなお賽銭箱あるね」
薄暗くてよく見えないけど…お賽銭箱であろう。
「到着〜♪」
とびっきりの笑顔。
…本当にこういうの好きなんだなぁ。
「は、早く帰ろ?」
「大丈夫大丈夫」
私の声も聞こえていないように目をキラキラと輝かせているアズサ君。
ーペチャー
…と何かが脚に触れた。
…ぇ、何?
がっちりと固まる私。
そして、
「ぁ…ぁあ…うヴヴ…」
呻き声。
「きゃーっ!!!」
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