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Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.289 )
日時: 2013/09/23 12:20
名前: 珠紀 (ID: Ueli3f5k)

『俺が…っ殺したっあいつを…っ!憎い…憎い…自分が憎い…』

『絶対に許さない…お前を。アリス…僕は笑ってるよ?』

『は?アリスが…死んだ?はっははは…何言ってんだよ。冗談やめろ!……なんで…あいつが…っ』

『だから言ったんだ…ルキの元には行くな、て…。アリス…好きだよ』

…皆、みんな…

壊れてく。

運命の歯車はこの時からもう回されていたーー…

















頭に次々とフラッシュバックされ、悲鳴をあげたいほどの頭痛に襲われる。

「あ…あぁぁああっ!」

私は…死んだの?

じゃあ…今の私は…

『何』

「…すべて、思い出したようだな」

この人は…そう。

「パパ」

「あの時、私はお前の身体を天界へ移した。そのおかげでお前は助かった…これらがお前の失った記憶…失った真実」

私とあの4人は会っていた。

再び再会したのだ。

「…だがあの4人は私に願った」

『アリスを返してくれ』

「…っ」

「お前を地上へ戻すには【代償】が必要だった…それが一度死した身体、というわけだ」

一度…死んだ身体。

4人はもう…すでに死んでいるというのか。

「彼らは死神…歳をとらず何百年も生きる。お前を守るために…」

「そん…なっ」

私のために命を捧げたというの…?

どうして。

「愛故よ」

バッと顔をあげればセンリの優しい微笑みが目に入る。

「私の愛娘…いずれ…また会おうぞ」

「あ!」

センリの身体がだんだんと霧のように歪み消えていった。

「待っ…!」