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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス†*『第1回人気投票』※開始です* ( No.305 )
- 日時: 2013/10/05 02:03
- 名前: 珠紀 (ID: .KuBXW.Y)
勢いよく起き上がる。
「あ…」
自分のベットの上…
首に手を当てるとべっとりと汗がついた。
「戻ってきた」
あの夢の世界から。
「思い出した」
私の過去を。
「…っ!?」
ふと、窓が開く音が聞こえ顔を向ける。
そこには開いている窓と青年の姿。
…どうして…
窓には鍵をかけたはず。
「誰…」
青年に話しかけると彼は嬉しそうに微笑んだ。
髪が風でなびき隠れていた片目が露わになる。
「っっ!」
片方の目は金色に光っていた。
黒目ではないことに、人間ではないと悟る。
「全てを思い出したお前に会いたかった」
彼は窓から降りてゆっくりと近づき、私の顎を持ち上げた。
「俺の名はシン…」
「シン…」
金色の瞳を見つめていると、あまりの美しさにクラクラする。
そして、思いがけない言葉を発する。
「…お前の記憶を消した張本人だ」
「!」
どうして…そんなことを。
「【大切な者を失ったとき、人間は神に何を願うか】。俺は暇でな…俺が考えたこの実験にお前たちを使わせてもらった。後々、記憶があるのは面倒であると思い消したのだ…」
そんな…
ただの【暇つぶし】のために…っ
「結果4人とも死んだっ!これは笑いが止まらなかったぞっ」
大きな笑い声をあげるシン。
怒りがフツフツと湧き上がる。
「最低…っっ」
最低な男だ。
「…そんなことはどうでもいい」
低い声に身体がぞくぞくと震え上がる。
「俺はお前が気に入った、アリス」
「!?」
綺麗な顔立ち、色っぽい声、焼けるような熱い視線…
この男のすべてに目を奪われる。
「俺の物になれ」
唇が触れそうな瞬間ーー…
「「「「触るな」」」」
4人が銃をシンにつきつけていた。
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