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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス†*『第1回人気投票』※開始です* ( No.328 )
- 日時: 2013/10/27 22:40
- 名前: 珠紀 (ID: nyr1MBL9)
「こんにちは」
高くふわふわした声に僕は上を見上げた。
「また来たの」
うんざりとした声で返す。
あれから何週間か経った。
彼女は毎日毎日僕に会いに来る。
「アズサ君に会いに来たのっ!」
「知ってる」
そう言うと笑顔で僕の隣に座る。
「…お名前…呼んでくれないの?」
しゅんと眉を下げて僕の顔を覗いてくる。
ぐっ…っ
最初会った時から思ってたけど…こいつ天然なのか、計算なのか。
ゆっくりと息を吸って彼女を…アリスを見た。
「アリス」
「…」
バッといきなり下を向かれる。
数秒の無言。
「?」
ゆっくり下から覗くと…
「ぇ…っ!?」
顔…赤い…?
「なっっえ…っちょっっえ!?」
つられてこちらも頬が熱くなる。
「何真っ赤になってんの!」
「だっっだって…!」
照れて顔を膝に埋める姿を見ていると胸のあたりがキュッとなる。
なんだ…これ。
「アリス〜!」
そんなことを考えていると、アリスの父親の声がする。
「じゃっじゃあね!」
「あ…っ」
バタバタと去っていってしまった。
「…」
「アズサ」
「っぅわっ!!」
急に話しかけられ声の方へ顔を向ける。
「神父様」
ニコニコ嬉しそうに見下げていた。
「アズサがあんな反応をするなんてね。私が何をしようとも顔色一つ変えなかったのに…彼女は特別なのかな?」
にまにまと薄気味悪い笑顔…
…このムッツリ神父っっ
『彼女は特別なのかな?』
特別…
アリスの顔を思い浮かべて、自然と笑顔になっている自分がいた。
…僕はいつも独りだった…
愛されたかった
寂しかった
【アリス】
あったかい女の子。
隣に座っているだけで癒される。
不思議な女の子…
僕は彼女に
いつの間にか…
“惹かれていたんだ”
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