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Re: †4人の死神と囚われアリス†*『第1回人気投票』※開始です* ( No.335 )
日時: 2013/11/02 16:11
名前: 珠紀 (ID: dSEiYiZU)

絶対に認めない


君は死んでいない




君がいなくちゃ
君がそばにいなくちゃ

僕は…













『生きていけない』











君がいない世の中なんてどうでもいい
いっそ…

壊れてしまえーーーー…

















「アズサ君っ!」

名を呼ばれ振り向く前に視界が覆われる。

「ぅわっ!」

覆い被さった者を確認して、僕はため息をついた。

「なんだ…アリスか」

何度も何度も僕のところに来て飽きないのか…

それとも暇なのか?

「アズサ君、こんにちは!」

「…っ」

笑顔のアリスにそっぽを向く。

…っ僕はこの顔に弱い。

またアリスはペチャペチャと話し始める。

どこへ行った、とか何をした、とか。

何気ない普通の。

そんなアリスを見ているといつの間にか頬が緩む自分がいる。

そんな僕に君は言ってくれたのだ。

「ーっ私、アズサ君の笑った顔大好き!」

「そっか。じゃあ、アリスの前ではいつも笑ってるようにする。アリスといると笑顔になれるから」

あんな悲惨な出来事が起きるとは知らずに僕は笑顔をアリスに向けた。
















「ぅああぁああぁああぁああああぅぁああああぁぁぁぁああ!!!!!!!!!」

目の前にはナイフの刺さったアリスの姿。

どくどくと痛々しいほどの血が地面に流れ落ちていた。

ダレノ…………………血?

ボクノ……イヤ…

自分の血塗れた手を見つめる。

『アリスの』

「違う!違う!違う!違う!違う!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!」

何かにとりつかれたように僕は空に叫ぶ。

ぱんっと風船がわれたようにアリスの身体が光となって空へ飛んでいく。

「ぁああ……ぅあっ…」

涙を流し声にならない声が出る。

「僕……はぁあ…はっっ…」




ゼッタイニミトメナイ

キミハシンデナイ

キミガイナクチャ

キミガソバニイナクチャ

「こんなの認めない」






これは僕の昔の話ーーーー…

ひとりの少女が光をくれた、、、
そんな僕の話。

悲しく悲惨な

「僕の話」

アズサside END