コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: †4人の死神と囚われアリス†*『第1回人気投票』* ( No.352 )
日時: 2013/11/14 18:15
名前: 珠紀 (ID: o/NF97CU)

†『last Christmas』†
  §ラストクリスマス§

Christmasまであと 41日。







°・°・ー 運命のカウントダウンは今夜…
   STARTした ー°・・°・


*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†*†
















「んゃっっ!!」

なんとか叫び声をあげた瞬間だった。

スバルの重みがなくなり一瞬にして身体が軽くなった。

どうして。

チラリと後ろを見るとルキの姿。

倒れているスバル。

「ル…キ…っ?」

真っ赤になった拳…少し切れているスバルの右頬。

「っぃ…てぇ…」

「……お前、何してた」

低い…低い…ルキの声が響く。

「キス、だけど」

「…」

「ちょっルキ!」

無言で殴りかかろうとしたルキの腕を掴む。

「俺らにはもう…時間がない」

スバルの言葉にルキはピクリと動く。

「時間…?」

“時間”とはなんのことだ。

「俺らは人間じゃない」

「やめろ…」

「俺らは約束した。センリと」

「や…めろ」

「俺らがここに居続けることは…」

「やめろ!」

ルキの大きな声にスバルは口を閉じた。

パパとの約束…

私はそんなの聞いてない。

私が知らないパパとルキ達の約束。

「俺はアリスが好きだ」

スバルから視線を向けられ顔が赤くなる。

「ルキは…?」

「ぅる…っせぇ…」

「……まぁ、いいけど。だけど…いつか俺らは…」

そう言葉を途切らせて、スバルは私の耳元に口を寄せる。

「返事は…いらない」

そのままリビングから出て行ってしまった。

ルキもその場に立ち尽くしていたが、後を追うようにリビングから出る。

悲しそうな目で私を見ながら…

『いつか…俺らは…』

なんだか胸騒ぎがする。

どこか遠いところに行っちゃいそうな…

「行かないよね……“守る”って言ってくれたよね…」

…誰もいないリビングへ

私はぽつりと呟いた…