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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.381 )
- 日時: 2013/12/14 07:10
- 名前: 珠紀 (ID: Qwn5KFYZ)
†Azusa Christmas love†
季節は冬。
クリスマス。
アズサ君の提案で私達は温泉旅行へ行くこととなった。
なったのだが…
なんと2人っきり。
そうとも知らずに気づいたのが旅行先に着いたときだった。
なんとも自分の鈍感さに呆れてしまう。
そして…
なんとその温泉とは混浴。
『一緒に入ろう』というアズサ君のお願いを断れず、只今混浴中なのだ。
未だにアズサ君の顔を見れないままでいた。
「アリス…こっち向いて?」
私はその声に導かれるように、ゆっくりと振り返る。
するとーー。
「んっ……」
振り返ると同時に重なる唇。
「っ……!?」
「やっと僕のこと…見てくれたね」
「ア、アズサ君……!急に、こんな……っ」
「…………顔が真っ赤だよ、アリス」
アズサ君は私をジッと見つめながら笑う。
至近距離のせいか、息が鼻にあたってこちょがしい。
「もしかしてのぼせちゃった?それとも……僕のキスが、そんなに甘かった?」
「か、からかわないで!ただでさえ恥ずかしいんですから……!」
「ごめん。ちゃんと謝るから、そんなに怒らないで」
言葉では謝っていても、その顔は優しく微笑んでいる。
「せっかく来たんだから、ゆっくり楽しもうよ……ね?」
「っ……アズサ君……」
二度目のキスを受け入れながら、私は胸の内で苦笑いする。
私は一生、こうやってアズサ君に振り回され続けるんだろうな…
でも決してそれが嫌なわけではなく、私は嬉しそうに目を細めるアズサ君に釣られて微笑んだ。
『僕へのクリスマスプレゼントは…
君を頂戴?』
END
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