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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.388 )
- 日時: 2013/12/15 21:05
- 名前: 珠紀 (ID: bStwRqTd)
†Ruki Christmas love†
「アリス……?」
ん……?
誰だろ。
誰かが、呼んでーー
そういえば…私、何してたんだっけ。
「結構待たせたようだな。悪い、アリス」
「っ……!?ルキ……!」
優しく肩を揺すられ目を開けると、間近にルキの顔が迫り、私は思わず声を上げる。
添い寝されている状態だ。
あぁ…そっか。
私、今日はクリスマスだったからルキと一緒に祝いたくて用事があったルキを待ってたんだ。
そして、睡魔に負けてしまったらしい。
「気持ちよさそうに寝てたし、このままにしておこうと思ったんだが……夜は冷えるからな。そんな格好だと風邪ひくだろ」
「っ……ルキ……!」
どうしてだろう。
たった半日会わなかっただけなのに。
なんだかすごい長い間、離れていたような気がして……
「約束してたのに悪い。寂しかったろ…」
自分を攻めるように、ルキは目を伏せる。
私はルキを安心させようと、首を左右に振って微笑んだ。
「いいえ…すごく心細かったけど、ルキが来てくれたから大丈夫」
「………」
ルキは何も言わず目を細めて私を見つめる。
「……?どうしたの?」
「いや……悪いと思ってるが、俺がいないことを、お前が寂しがってくれるのが嬉しくてな」
「ルキ……」
「アリス。俺のことが、好きか?」
頬にそっと手を添えられ頬にかかっていた髪を優しく撫でられる。
「はい、もちろん……大好きですよ」
「自分で聞いておいてなんだが……お前にそう言われると、いけないと分かっていても、溺れそうになる」
「ぇ……?」
「いや……今だけ」
ルキの指先が頬を撫で、胸の鼓動が高鳴る。
私はその優しい声に導かれるように、ゆっくりと目を閉じたーー。
END
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