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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.424 )
- 日時: 2014/01/17 22:20
- 名前: 珠紀 (ID: 8JrAMFre)
あれから…何日経った…?
今日は何日だ?
「…」
あいつは…泣いてないか、苦しんでないか…
「笑ってるか?」
あいつはいずれ、俺のことを忘れ…好きな相手ができて、結婚して…子供を産んで…
「あの笑顔を…俺以外に向けて」
想像しただけで嫉妬で狂いそうだ。
そんな資格、俺にはないのに。
「ふふ。いい顔ね」
「…っ!?」
引き込まれそうなほどの色気のある美しい声に、背中がぞくりと震えた。
どこを見渡しても姿は見えない。
「…誰だ」
「姿を見せれなくてごめんなさいね。だって…私の目を見ると皆、石になってしまうんだもの」
声が頭の中を飛び回っているようだ。
他の3人もきょろきょろと辺りを見渡していた。
「私の名は、メデューサ」
地獄へ落とされた、元神。
「あなた…上に戻してあげてもいいわよ?」
いきなり指を指されて困惑する。
「上…?」
「そう。人間界…あの子、アリスちゃんがいるところね」
「「「「…っ!!!」」」」
一斉に俺も含めて目を見開く。
「…は…何、言ってんだよ。そんなの無理に決まって…っ」
「可能よ。だってあなたは……………………正式に死んでないんだもの」
どういうことだ。
【正式に死んではいない】?
「アリスちゃんを人間界に戻すとき、あなた達4人の命と引き換えにしたわよね?」
ぁあ、そうだ。
俺の命はあの時尽きたはずじゃ…
「でも、あなただけ半分の命値が残ってるの。……………センリがわざと残したのね…」
「わざと…?」
「彼女のために」
何で…
何で俺だけ。
俺にはそんな…与えられる資格なんて。
「全ては運命。彼女があなたを求めている…今も昔も。運命には…神すらも逆らえない」
メデューサと3人の瞳が俺に向けられる。
「さぁ、決めるのは……………あなた」
『人間界へ戻るのか』
『ここに残るのか』
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