コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス†【参照400突破(/_;)/】 ( No.67 )
- 日時: 2013/06/20 19:05
- 名前: 珠紀 (ID: WHyGh.XN)
…そーいえばさっきの大きな音って…
「待って!スバル君!」
私はスバル君の後を追いかけ、手に触れた。
びくりと体を反応させるスバル君。
「?」
「…何」
私の方を向かず返答する。
「ぁ、えっと…さっき大きな音があったでしょ?何だったのかな…って」
「見に行けば?」
ぅ…冷たい。
「ぅ、うん。ありがと…じゃあ」
スバル君の横を通り過ぎようとして引き止められる。
「…ぇ…」
がっちりと手を繋がれ前に進めなかった。
「スバル君…?」
「…アリス…」
「…っっ」
切ない声に…顔に言葉を失う。
なんでそんな顔をしてるの…?
聞きたくても口が開かなかった。
「アーーーーー!!!!!!!!」
すぐそばから奇声が聞こえ、声の方を向く。
「アリスとスバルが手、繋いでる…っ」
金髪の短髪姿のアズサ君はわなわなと身体を震わせ私達に指を指していた。
「ア、アズサ…君」
「なんで!?どうして!?おい!スバル!!」
アズサ君に身体を揺すられるスバル君。
こんな状況でも無表情。
スバル君って笑わないのかな…?
「ア、アズサ君っ!カ、カツラはもういいの?」
何度も揺すられているスバル君が可哀想になってきて話を振りかける。
「うん。もう、いい…男として意識されなきゃ意味ないしね?」
アズサちゃんの時と比べて声も低くなって…男物の服を着ているせいか体つきもがっしり見えた。
だけど、にっこり微笑む彼はアズサちゃんの面影を持っていて、同一人物だと確証させてくれる。
「…ってゆーか、勝手に触んな…スバル」
「…」
アズサ君の空気ががらりと変わり、スバル君を睨みつける。
「…やだ」
そう一言スバル君が呟くとアズサ君とスバル君の間に火花が散る。
右にスバル君。
左にアズサ君。
2人に腕を掴まれ、引っ張られ…
正直言って物凄く痛い。
「はぁ?やだって…子供?っ離せ」
「違う」
痛い…痛いです。
ギシギシとそんな音が腕から聞こえる。
そんな争いがリビングにつくまで行われたのだった。