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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス†【参照400突破(/_;)/】 ( No.75 )
- 日時: 2013/06/22 10:34
- 名前: 珠紀 (ID: uM6Nt9B0)
「…遅い…いもむし」
リビングに着いてのルキさんの第一声はこれだった。
そして、
「ここ…キッチンだよね…?」
キッチンはもうキッチンとは呼べない存在になっていた。
「お前が倒れたせいで、夕食ろくなの食べれなかっただろーが!!」
トーマさんもイライラ気味。
「そ、そんなこと言ったって…」
ってゆーか、この人たち…私がいない間はご飯どうしてたんだろう…
「…片付けないとですね」
これは結構時間がかかりそうだ。
「…俺は寝る」
欠伸をしながらリビングを出ようとしたルキさんのパーカーの帽子を掴む。
「…は…?」
ギロリと物凄い目つきで見られる。
く…屈しないもん。
「散らかしたら片付ける!これ、基本です!」
「…俺は見てただけだ。ほとんどトーマがやったことだ」
…私はこの声が苦手だ。
低くて静かで…何にも寄せ付けない空気間がある。
「そ、それでも!止めなかったんですからっ!同罪です!」
すると、ルキさんは少しの間目を閉じるとゆっくり開けて私を見下ろした。
ービクッー
見られただけなのに反応する身体。
「お前」
ゆっくりと迫られて後ろへ下がるが、壁で遮られてしまう。
顎を持ち上げられ、視界がバッチリあう。
『逃げられない』
「いもむしのくせに…俺に口答えするのか…」
ガタガタと震える。
それを見たルキさんは可笑しそうに口角を上げた。
「お前は俺の言うことだけを聞いていればいい…」
耳元で囁かれる。
「そうすれば…もうお前を失わないですむ」
「ーえ?」
どういう…意味?
「…寝る」
呆気にとられているとルキさんは一言呟いてリビングを出て行ってしまった。
この頃の4人の言動には引っかかるものばかりだ。
この4人は私の何を知っているの…?
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