PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス† ( No.8 )
- 日時: 2013/06/03 00:53
- 名前: 珠紀 (ID: .g3iy5Ut)
〜prolog〜
「パパ…眠らないのですか?」
ついテレビに見入ってしまい、時刻はすでに12時をまわっていた。
眠い目をこすりながら父に問いかける。
「パパ…?」
なんの返答のない父に不信感を持ち顔を覗き込んだ。
「…今夜だ…。ついに今夜…」
『今夜…今夜』とブツブツ何かにとりつかれたように呟く父。
「…今夜?」
「っっ!?ァ、アリス!?」
やっと私の言葉に驚いたように反応すると、急に抱きつかれる。
「パパ?」
「…アリス、もう寝なさい。いいね?」
「はい…パパ」
いつもとは違う父を不思議に思いながらも、私はベットに横になり眠りについた。
…†††…
ー午前2時ー
物凄い物音に私は目が覚めた。
「な、何…?」
数人の男の叫び声。
そして…
「うぉぉぉっ!!!」
拳銃のような音と父の悲痛の叫び。
「!?」
思わず、その音のもとに走り出す。
『危ない』などとそんなことを考えている余裕がなかった。
「っっパパ!」
そこには倒れている父だけ。
「っ…アリス。近くの教会に…行きなさ…い」
父は途切れ途切れの言葉で、苦しそうに話し始める。
「教会?」
「いい…ね?きっと、4人の男…し…に…がみ…が…っ」
その途端言葉が途切れ、父はまるで眠るように目を閉じた。
「…パパ?…ねぇ!パパ!死神ってなに!?」
いくら身体を揺らしても反応がない。
「…っっ!パパ!!!!!!」
…豪雨が降る夜のことであった。
ーここからアリスの運命の歯車がまわされたー
PR