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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: †4人の死神と囚われアリス†【§番外編始まりました§】 ( No.96 )
- 日時: 2013/06/27 18:20
- 名前: 珠紀 (ID: VtDa2dZX)
ルキさんに引っ張られ、着いた先は空き部屋だった。
「座れ…」
いきなりそんなことを言われて戸惑ったが素直に従う。
「ル、ルキさん…っ!?」
座った私の膝に寝そべられ、頭を乗せられる。
こ、これは…膝枕っていうものじゃ…!
初めてルキさんに真下から見られ顔がみるみるうちに真っ赤になる。
目線をどこにおいていいか分からずあちこち泳がせる。
「ククッ…ガキ…俺はもっと艶っぽいのが好みなんだがな」
そう言いながらルキさんは私の顔を見上げる。
目があって一瞬戸惑ったがすぐに目を逸らした。
だけどいつまでも経っても視線を感じる。
「?」
再びルキさんの方に目線をやり、首を傾げる。
すると今度はルキさんが目線を逸らし、短く溜め息をつく。
「…………っ」
やっぱり疲れてるんだ…。
私は無意識に手でふわりとルキさんの髪を撫でた。
「………!」
ルキさんは驚きに目を見開き、動かなくなる。
けれど、ふっと身体の力が抜けていくのに気がついた。
「…お前…他の男にもやっていないだろうな…」
ジッと鋭い目つきで見られる。
もしかして…
「妬いてる…?」
「…………」
パッと顔ごと横に逸らすルキさん。
だけど真っ赤な耳が物語っていた。
「…ふふ、大丈夫ですよ。ルキさん意外にやりません」
思いもしなかった反応に笑みがこぼれてしまう。
「………」
だけど、ルキさんは横を向いたまま。
「あの……ルキさん……?」
「…………もう少し…このまま」
ルキさんの髪に当てていた手を優しく握られた。
言うとおりに髪を撫でる手を動かす。
…ルキさんの髪…サラサラしてて気持ちがいい…
妙に眠気を誘われるな…。
私はルキさんの髪に手を当てたまま意識を手放してしまった…。
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