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Re: これが現実ですがなにか?2話 ( No.2 )
日時: 2013/06/29 16:31
名前: トマト美味しい (ID: .Ksjqplx)

これが現実ですがなにか? 
第2話「電脳世界では誰もが勇者」

6月3日、あの日から2週間が経った
あれから何の連絡も無い


賢伸「そりゃさ、俺も期待くらいしたよ。でもさ、連絡がこんなにも来ないと悲しくなるよ!たしかにさ、俺もちょっと虫が良すぎたよ、でもさ、これは流石に酷くないか、それにさ ブツブツ・・・」

弟「おかーさーん、お兄ちゃんがテレビゲームしながらブツブツ喋ってるー!

母「賢伸、あんた病院行ったほうがええんとちゃうか?」

この前車に轢かれて行ったばっかりだよ!おまけにお金も自腹って・・・ 小遣い吹っ飛んだわ!

賢伸「ちょっとやめて、その皮肉、傷つくから、物凄く傷つくから」

姉「その悲しみ方、さてはフラレたなww」

告って無いのにフラレるって俺どんだけ悲しい奴なんだよ、しかもフラレてないし、告ってないし!

賢伸「フラレてねーよ」

姉「まぁ、頑張れ!ww」

何をだよ!地味に腹立つ!



これが俺の現実なのか・・・ 電脳世界(ゲーム)なら誰でも勇者になれるのにな・・・ 私は勇者になりたい・・・

母「ごめんなー、お母さん今日も仕事で一週間くらい帰れないから、自分らでなんとかしといてなー」

姉「私も一週間友達の家に泊まるから〜w」

母「天気(←俺の弟の名前)はおじいちゃんところ預けとくけど、あんたはどないするん?」

賢伸「俺は家に居とく、他に行く所無いから」

母「OK 分かった、じゃあ行ってくるな〜」

姉「じゃ、私も行ってくるわ〜ノシ」

姉貴の語尾に付けるやつがうぜぇ・・・

賢伸「・・・・・」

弟「・・・・・」

賢伸&弟「・・・・・」

やることねぇ・・・

弟「お兄ちゃん!」

賢伸「んー どしたー?」

弟「勝負や!」

出た!弟が暇なときにやりだす勝負、弟が俺を一方的に攻撃するから俺の中では勝負=イジメになってる それに、前まではそんなに大したこと無かったのに、一年生になって変に力が付き始めているから結構痛い

ピンポーン♪
とそんな事を思っていた間におじいちゃんが来た

賢伸「天気、おじいちゃんが来たから行っといで」

弟「いってきまーす」

ガチャ、ドアが閉まった

賢伸「・・・・・」

賢伸「久々の・・・自由だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

そう!俺はこれから一週間自由なんだ!学校は行くが、姉は友達の家から、弟はおじいちゃんの家から行くから問題なし!っと俺が浮かれていた時

ピンポーン♪
玄関のチャイムが鳴った

ん?誰だろ?・・・



そう、ここからが俺の、ちょっと変わった‘‘現実’’の続きだった

賢伸「はーい、どちらさんでしょうか?」

ガチャ、俺は玄関を開けた

志穂「お久しぶりです〜!賢伸くん!」

結衣「来てやったわよ」

っな!!!!!!!!!!!!!!!!!

この瞬間俺の意識は飛んでいった・・・

志穂「賢伸くん・・・?」

賢伸「! はい! なんでしょうか!志穂さん!」

危ない危ない、このまま意識が地球一周の旅に出るところだった

志穂「よかった〜、覚えててくれたんだね〜!」

賢伸「はい!もちろんです!」

結衣「なら当然私の事も覚えているわよね」

賢伸「どちらさまでしょうか?」

結衣「あ・・・ん・・・た・・・ねぇ・・・」
彼女から殺気がただよってる

賢伸「冗談だよ、冗談!結衣ちゃんだっけ?」

結衣「・・・覚えててくれて安心したわ」

助かった!俺の命!

賢伸「ところで、2人はどうしてここに・・・?」

自慢じゃないがウチは安いボロアパートに住んでいる、それに連絡先に住所は書いていないのに・・・

志穂「あぁ、この辺りの佐藤さんの家を周ってきたのよ」

賢伸「!!!!」
佐藤さんって、日本で一番多い名前のはずじゃ・・・近所にも結構佐藤さんっているのに・・・

賢伸「一体、何軒周ったの?」

結衣「北海道からスタートして100000軒超えになるわ」

賢伸「お疲れ様・・・ って北海道からって!!!」

結衣「とりあえず疲れたわ、今日泊まらせてもらうわね」

賢伸「泊まる・・・ えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」

結衣「なによ!うるさいわねー」

いやいやいやいやいやいや、いきなり来て泊まるって言われたらそりゃそういう反応になるだろ!!

賢伸「流石に泊まるのはまずいよ・・・」

結衣「なによ、一週間自由なんじゃないの」

賢伸「何で知ってんの!?」

結衣「さっき大声で叫んでる声が聞こえたわ」

な、恥ずかしいぃぃぃぃ!!!!

結衣「それとも、疲れ果てた姉妹を外に放り出して、さらに手ぶらで帰そうとしてるの?」

賢伸「そんな事言ったって・・・、志穂さんもなんとか言って下さいよー!」

志穂「スー、ムニャムニャZZZ」

ね、寝てる! だからさっきから静かだったワケか・・・

賢伸「あーもー!分かったよ!でも一晩、一晩だけ!」

結衣「そう、そこまで言うなら一晩だけ泊まってあげるわ」

うぎゃあああああ!むかつく!!!!

結衣「じゃあ、お姉ちゃん運んどいてねー」

賢伸「俺が!?」

結衣「頼んだわよー」

ちょい待て!!バタン←ドアが閉まった音 行きやがったー(怒 
しかもこのパターンこの前の病院と似たような感じじゃねぇか!




賢伸「どうしたもんかなぁ・・・」

起こそうとしたけどさっきあんなに大声で言い争ってても起きなかったから難しいだろうな・・・ しゃあない、運ぼう

賢伸「失礼しますよ・・・」

この時の感想 おんぶしたはいいけど寝相が悪いらしく暴れまわられて大変だった・・・(花瓶割られるし、首絞められるし本当に大変だった)


結局、結衣になんでウチに来たのか聞こうとしたけど結衣も寝ていた・・・



俺の自由な一週間のはずが変な事になってきてしまった・・・
これが俺の‘‘現実’’なんだと思うと俺も眠たくなってきた
いっそこれが‘‘現実’’ではなく‘‘夢’’ならいいなと、また夢なら覚めてくれと思いながら俺も眠った




次回、これが現実ですがなにか?第3話「電脳世界では誰でも勇者part2」





              続く