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- Re: 恋芽生え、愛咲く〜喜恋・悲恋〜【短編集】*アンケート実施* ( No.111 )
- 日時: 2013/08/03 11:42
- 名前: 珠紀 (ID: DlcbEiJU)
『強気な君と乙女な君』【オリジナル】※やばいっ!ダメだっ!この作品っ!失敗っっっ!!!!!!汗←
基静香 Shizukari Motoi
如月竣 Shyun Kisaragi
*Start*ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺が思い描いていた16歳はこんなのじゃなかったのに。
「っはぁ。自分の下着くらい自分で干せよな」
只今、姉の下着を干しているところである。
「竣ーーーーってめぇ!!」
「あ、秋姉…」
「ボサッとすんな、朝飯早よ作れっっ」
胸ぐらを思いっきりつかまれ、ガンつけられる俺。
姉は元ヤンである。
「竣ちゃん、私も朝飯食べてってい?」
「愛美さん!?」
名前を呼ばれて振り向くと、姉の友達の愛美さんの姿。
…また来てたのか。
「いいよねー、この家はいつも親がいなくて」
「旅行中だかんねー、いいだろー」
全然よくねーよ。
こんな毎日俺は嫌だぁあぁぁぁぁあぁ!!
ー学校
そんな俺にも癒やしがある。
「おはよー静香さん」
「おはよ」
そう、俺のオアシス。
基静香さんである。
彼女は容姿端麗、文武両道。
まさに、完璧。
「真也、ちょっといいかな?」
そんな静香さんに呼ばれるひとりの男。
…静香さんに呼ばれるなんて、なんてウラヤマシイ。
俺なんて話したことすら…
俺は2人の後をついて行く。
…決してストーカーではない。
目的地に着いたのか、なにやら話している2人。
遠くから耳をすませる。
「他の女の子とキスなんてしないでよ!」
聞こえてきた言葉がこれだ。
キス…?
ぇ、じゃあ。
この2人つきあってるわけ?
…俺、脈ねーじゃん。
がっくり肩を落とす俺。
「お前メンドクセーな。もう、いいよ…お前いらねー」
は!?
この男…浮気しーの開き直りかよっ
スタスタとその場を去っていく男。
俯く彼女。
「…っ」
これってもしやチャンス!?
慰めたりで仲良くなれたりできるかもっ
よしっ
「チッなめやがって」
「…へ?…」
「あんな××××ヤロー潰れてまえ、クソっ」
う…うぇぇぇぇぇえぇぇぇぇ!?!
「ねぇ、そこで聞き耳立ててる男っ!」
「は、はぃいぃ!」
ービクッー
「ちょっと面かせ?」
終わった…
俺の初恋。
…***…
「俺、別に誰にも言いませんし…」
「…ったく最低ヤローだっドス黒×××が」
だからもう逃げてもいいっスか
「…ぅ…ぐす」
チラリと見ると泣いていた。
「…………………」
あぁ…そうか。
意地張ってんだろうな
口では悪く言うけど
本当は彼氏のことちゃんと好きだったのかも
そっと、静香さんの頭を撫でる。
「…あんたって童貞でしょ」
…ほっとけば良かった
ー次の日
あ、あいつ…
昨日の静香さんをフった奴
もう違う彼女つくってる
本当最低だな…
「×××からくさってまえ」
ぬっと後ろからどす黒い声。
「静香…さん!?」
「あ、おはよっ竣くん」
コロッと笑顔を向ける静香さん。
本当…この人すごいと思うよ、うん
「ちょっと、つき合ってくんない?」
ズルズルと引きずられる俺。
神様…いや
誰でもいいから助けてぇえぇぇぇえぇぇっっ
ついた先は保健室だった。
「え、具合悪いの?」
「違う違う、サ、ボ、リ」
「サボリって」
「まぁまぁまぁ、気の知れた仲でしょ?いいじゃない」
気の知れた仲…なのか?
「おっ人工呼吸のポスター」
人工呼吸…ねぇ
パッと俺が静香さんに人工呼吸している画が浮かんだ。
俺今、何の迷いもなく妄想した!?
こんなポスター1枚で気持ちが一気に動揺する。
俺、やっぱり好きなんじゃん!?
「何々〜?顔真っ赤じゃん〜。もしかして、私のこと意識してんの?」
プチプチとブラウスのボタンを外す静香さん
…た、楽しんでるな
距離がドンドン縮まる。
ヤバイヤバイヤバイ!
もう勘弁してくれ!
「意識なんかするわけねーしっ」
「竣」
自分の言葉にハットする。
俺…今
「鼻血出てるよ」
「え」
鼻の下をこすってみる。
「!!?何じゃこりゃ〜〜〜〜〜っ」
「血だね」
情けねー
絶対どん引きされたし!
「…なんだよ私にそんなに興奮したか、そーかそーか。いーじゃん」
声を出して笑う静香さん。
「よっよくねーよ、俺だけかっこわりーなんて。お前だってもっと大声だして笑えばいいんだ…泣きたいときは意地張らずに泣きゃーいい。人前なんか気にしないでさ」
「でも、それじゃあモテない…」
「だから俺と恋しろよっ」
あ…
カッコ悪いときに何、俺告っちゃってんだよ
「…そういうこと言うなよ…本気にするじゃん」
ポロポロと涙を流す静香さん。
「…俺だって本気だよ」
今度は乙女の君に振り回されそうです。
*End*ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー