コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋芽生え、愛咲く〜『喜恋・悲恋』恋愛〜【短編集】 ( No.28 )
- 日時: 2013/07/01 02:02
- 名前: 珠紀 (ID: wI2AEWca)
『明日君と恋してる』【オリジナル】※眠い中書いてきちんとした文章になっていない件m(_ _)m
豊田槇 Maki Toyota
菅原大聖 Taisei Sugawara
*Start*ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は毎日耐えている。
「槇〜今日17時に駅前集合ね」
「ぇ、ごめん。なんだっけ?」
「合コンだよ!合コン!」
「ぁ、そっか」
それはこの…
「やぁだ遅刻とかやめてよ?合コンで遅刻すると目立つんだから!」
「や、やだなぁ…愛、そんなのしないよ」
女子校特有のノリに…。
「だっよねー!彼氏作るときはみぃんな一緒だもんねー?」
腕を掴まれ同意を求められる。
「ね、ねー?」
はっきり言う。
『アホらしい』
なんて…口が裂けてもいえないが。
…***…
「お待たせ〜」
愛がいつもとは違う黄色い声で待っていた男の子たちを呼ぶ。
「今日はよろしくなー?」
妙にチャラそうな男ばっか。
だけど1人、変わった男がいた。
「ネミー…」
こっちには興味がないようにぼーっと突っ立っている。
「わっかっこいー」
愛が呟く。
ぅん…確かにこの中ではずば抜けてかっこいい。
「ちょい、大聖!欠伸すんなや」
「だってねみーし」
大聖…
この人も無理やり連れてこられたのだろう。
「愛…大聖君に一目惚れしちゃったぁ〜。協力してほしいなぁ?」
「ぅ、ぅん。分かった!」
「愛の頼みだしね!」
愛の一言に他の友人は素早く首を縦に振った。
…って『彼氏作るときは一緒♪』はどーした!!
心の中でツッコミを入れる私。
…疲れる。
「ちょっと御手洗い行ってくる」
私は公衆トイレに駆け込み、トイレットペーパーをぐるぐると巻き始める。
…何をしてるかって?
「ストレス発散だ!!」
大きい声をあげる。
ふー…ちょっとスッキリ。
何分か経ってトイレから出ると何故か大聖がいた。
「ぇ…女子トイレの前で何やってんの?…愛は?」
「ははっその顔ウケる!」
はぁ!?
顔ウケるって…失礼じゃありません?
「槇ちゃん待ってた。2人で抜けない?槇ちゃんも無理やり来た同士だろ?」
「はぁ?」
何で、いきなり同士扱いされて2人で抜け出さないといけないのか。
「あんた、おもしれぇなぁ。俺そーゆー子すげぇ好き、付き合わね?」
は?
何〜〜〜〜〜〜〜!?
私の抵抗も聞かず、ズンズン引っ張られる腕。
「ちょっ!まずいんだってば!」
「何で?合コンだろ?気に入ったらお持ち帰りしていいじゃん」
お持ち帰りって…
こいつ…だいぶ遊んでるな。
「ぁ、あんた!愛の怖さを知らないから!ちょっとでも逆らったりすると、一生を左右するくらいの大事件になっちゃうんだよ…っ!」
「ふーん…そんなことあったんだ」
「…中学の時一回はぶられて…だから、高校では愛の言うとおりにしてるの!だからもう」
後ろを振り返り帰ろうとすると、腕をつかまれた。
「自分の気持ちに嘘つくのは存在してないのと同じじゃねーの?」
「は…」
「それにもし今槇が1人になっても、俺はいてあげるから」
な…に
言ってんのこいつ
バカじゃないの?
だけど…
ずっと欲しかった言葉だった…
ー次の日
「おはよー」
教室に入るとさっきまで騒がしかった教室がしんっと静まり返る。
「…ぇ何…」
「ひどいよ槇。協力してくれるって言ったのに、昨日大聖君と2人っきりで抜け出して…」
そこには涙をためた愛がいた。
「えーひどい」
「どういうことー?」
いつも愛にひっついている友人は私を睨む。
「そ…れは」
中学の時のことを思い出して、身体が凍る。
「…もし、槇が私と大聖君の仲を取り持ってくれたら…許してあげる」
…何それ
おかしい、そんなの。
「…っ分かった」
だけど私は頷くことしかできなかった。
…***…
「槇!どした?急に呼び出して」
「あ…」
「大聖君っ来てくれてありがとぉ〜」
「は?」
大聖の笑顔が消え、私の方に向けられる。
「何これ…。お前が大事にしたいもんってそれなのかよ」
冷たい声が響く。
…仕方ないじゃん
1人になる怖さなんて大聖には分からないよ
『自分の気持ちに嘘つくのは存在してないのと同じじゃねーの?』
『槇が1人になっても俺がいてあげるから』
ーーーーー私が大事なのは…
「待って!」
「ぇ…何?」
愛が焦ったように私の方を振り向く。
「やっぱり協力とか無理。言いたいことも言えない友達なんかいらない」
「…かっこいいじゃん」
そう言って大聖が私に近づく。
「?」
顎を掴まれそのまま唇に唇を押し当てられた。
「!?たい…」
すぐに離され、抱きしめられる。
「友達なら…俺らのこと応援してくれるよな?何かしたら俺…黙ってねぇけど」
ひどく冷たい声で愛に言い放つ。
「…しないわよ!じゃーねっ」
愛はプンスカ怒って走り去ってしまった。
「…」
「…」
何を話していいか分からず無言…。
「ぁ、好きです」
おまけのように言われ、さっきまでの緊張感が抜け落ちた。
「ぁ、って…おまけみたいに…」
「ちゃんと好きだから」
笑ってまたキスされる。
…絶対、遊ばれてる。
「まぁ、いっか」
私はこの男に捕まってしまったのだから。
*End*ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー